第3章 味噌汁の味噌を徐々に減らす

第3章 味噌汁の味噌を徐々に減らす

 

味覚を徐々に慣らす

 

味噌にも減塩味噌があります。

しかし、こちらは減塩しょうゆと違って「何%の減塩」という規定はありません。

だいたい、自社の製品に対して20%前後、塩分を減らした製品を「減塩味噌」と名づけています。

 

気に入った風味の商品が見つかれば、替えてみるのもいいでしょう。

 

以前、テレビ番組でおもしろい実験をしていました。

 

味噌汁の味噌を一気に減らすと、ほとんどのゲストが「うすい! おいしくない!」と反応していました。

 

ところが、1カ月かけて徐々にうすくしていくと、全員が気づかなかったというのです。

 

つまり、人間の味覚は慣れない味に対しては区別がついても、絶対的な味覚というものは存在しないということなのです。

 

 

うす味を補う、マル秘アイテム

 

これは、味噌だけに限った話ではないでしょう。

 

野菜炒めの味つけも、いきなり塩を減らすと「うすい!」といわれますが、徐々にうす味にすれば、それが基準となっていくのです。

 

うすめにした味をスパイスで補うのはいい手です。

 

カレーに含まれるターメリックは、認知症の予防に効果があるといわれています。

オレガノを効かせたイタリアン風味もおいしそうですね。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/