第8章 「ワンランク上の健康」を目指す 意識するのはもうひとつ上の「健康と体力」

第8章 「ワンランク上の健康」を目指す

意識するのはもうひとつ上の「健康と体力」

 

この章のテーマはズバリ「健康」と「体力」。

 

ここで少しだけ意識してほしいのは「もうひとつ上の健康と体力を目指す」です。

 

コロナ禍を経験した私たちは、さまざまな見えづらい後遺症を抱えています。

 

体のだるさ、集中力の低下などはもちろん「なんとなく動くのが億劫になってしまった」「以前よりも運動習慣がなくなった」などです。

 

だからこそ、ここで「体をリカバリーしよう」より一歩進んで「もうひとつ上の健康を手に入れよう」「もうひとつ上の体力をつけよう」と気持ちを切り替えてほしいのです。

 

たとえば、この章では「週に何日かはスニーカーを履く」であるとか、近年流行りの「サウナ」についても取り上げます。

 

毎日とはいいませんが、週に何日かスニーカーを履く生活をはじめると、それだけで少し軽やかな気持ちになり、いつもはエスカレーターを使うところでも階段で上る気分になります。

 

サウナについても「これまでスポーツジムにサウナがあることは知っていたが、入ったことがない」という人もぜひ一度体験してみるといいでしょう。

 

そんなふうに、これまでとは違う「少し上の体力」「少し上の健康」をめざしていきます。

具体的なエクササイズ、トレーニング方法もご紹介するので、ぜひ無理のない範囲で生活に取り入れてみてください

 

また、この章では「天気と不調の関係」についても取り上げます。

 

天気が悪い日はだるくなったり、関節が痛くなったり、頭痛がひどくなったりする人も多いでしょう。

 

そのあたりの「天気と不調」に関しても、自律神経の観点から対処法を紹介します。

「はじめる習慣 より」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/