第8章 週に何度か「スニーカー」を履いて出かける
少しだけ体に負荷をかける生活をする上で、とてもおすすめなのが週に何日かはスニーカーを履いて出かけることです。
普段、仕事で革靴やパンプスで出かけている人がスニーカーで出かけると、それだけで気分が上がり、気持ちが軽やかになります。
玄関で「今日はスニーカーで行こう」と思っている段階でコンディションは整っていきます。
スニーカーを履いているだけで足下は軽やかになるので、少しだけテンポアップで歩いてみるとか、大股で歩いてみることを試してみてください。
駅に行くまでの時間でも「ちょっとだけ負荷をかけた生活」が実現します。
そして、何といってもおすすめなのは階段を使うこと。
駅の階段はもちろん職場に着いても、いつもならエレベーターやエスカレーターを使うところを階段で上り下りしてみてください。
実際、私もスニーカーの日には7階くらいであれば階段で上がってしまいます。
もちろん最初はきついので1階分でも、2階分でも構いません。
しかし、それを繰り返していると「今日は4階まで上がれた」「今までは7階まで上がったらすごく息が切れていたのに、けっこう楽になってきた」など自分の成長を感じることができます。
そのほか、スニーカーの日はちょっと遠くの交差点が青信号だったとすると、普段ならのんびり歩いてしまうところをサッと駆け出して渡ってしまうこともあります。
ただスニーカーを履くだけで、世界が軽やかになります。
これはとてもおすすめの習慣です。
毎日やろうと思うとすぐに挫折してしまいますし、そもそもはじめる気になれません。
まずは週に一日でも構いません。
スニーカーの日をつくってみてください。
それだけで特別な一日が送れます。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?