第2章 <鶏むね肉>必須アミノ酸BCAAは 筋肉づくりの司令塔 ここに効果的!→きん(筋肉)
第2章 <鶏むね肉>必須アミノ酸BCAAは 筋肉づくりの司令塔
ここに効果的!→きん(筋肉)
大豆食品とならんでたん活に欠かせないのが、鶏肉です。
100g当たりのたんぱく質量ではささみが23.9g、むね肉が23.3g、もも肉(ともに皮なし)が19gと少し差がありますが、脂質が少なく、お財布にもやさしいのがむね肉。
とくに、おすすめしたいのがサラダチキンです。
ほぐして野菜にのせるだけ、スープに入れるだけで、手間なくたんぱく質を追加できるし、“朝たん”にはもってこい。
こうじに一晩漬けるだけで簡単に作れます。
もちろん、そのまま食べてもオッケー。
味つけがシンプルなので、余分なカロリーをカットできます。
また、鶏肉は「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」という3つの必須アミノ酸を総称したBCAAと呼ばれる成分が豊富です。
BCAAは、アミノ酸の中でも筋肉の成長と維持に深くかかわるといわれます。
疲労回復や筋肉痛をおさえる働きもあり、体を動かすエネルギーとなってくれます。
体を動かすエネルギー!
・筋肉量アップ
・疲労回復
・メタボ予防
・美容効果
・たんぱく質・ビタミンK・BCAA・カリウム・ビタミンB群・マグネシウム
レシピのいらない食べ方
家で作れる「塩こうじのサラダチキン」
耐熱ビニール袋に鶏むね肉と塩こうじを入れ、よくもみ、空気を抜いて、冷蔵庫で一晩寝かせる。
翌日、常温に戻したら、大きめのなべでお湯を沸騰させ、ビニール袋ごと入れて、弱火で3分。
火を止めたらふたをして、冷めるまで(3時間ほど)放置。
完全に冷めたら取り出して、そぎ切りにします。
エクストラバージンオリーブオイルとブラックペッパーをかければ、見た目もおしゃれな洋風さっぱり料理に。
ワインとよく合いますよ。
分量の目安(2人分)
鶏むね肉…1枚(300g)
塩こうじ…大さじ1.5強
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?