第2章 <モロヘイヤ>食物繊維で腸のおそうじ 人呼んで「王様の野菜」
ここに効果的!→けつ(血管)ちょう(腸)
中東を旅行していたときによく食べていたのが、モロヘイヤのスープ。
名前の意味はアラブ語で「王様の野菜」。
栄養価が高く、我が家の庭でも栽培しています。
食物繊維が100g中5.9gと非常に多く、なんとキャベツの3倍以上。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサになって数を増やしてくれるし、排便もスムーズになります。
ピタミンA、C、Eの強い抗酸化力で細胞の老化を防いでくれるため、血管を若々しくし、美容にも効果的です。
塩で湯がいて下処理をして、めんつゆをかければ簡単おひたしに。
佐賀県唐津市の農家さんは、これに梅干しとかつお節をあえ、ごはんにかけて食べるそうです。
1食分ずつラップで冷凍保存すれば、みそ汁のちょい足しに便利。
食欲のない夏は、凍らせたまま納豆とまぜるのもおすすめです。
インスタントわかめスープにこのモロヘイヤを入れると、モロヘイヤスープに激変!
やっぱりモロヘイヤは王様。
わかめを圧倒。
我が家の庭でも栽培!
・腸を整える
・老化防止
・免疫力アップ
・美容効果
・食物繊維・ビタミンC・β-カロテン・ビタミンE・ビタミンA・カルシウム
レシピのいらない食べ方
ごはんのおとも!「モロヘイヤのおひたし」
かたいくきを切り落としたモロヘイヤを、塩を入れたお湯で30~45秒ゆがく。
ざるに上げ、流水で洗い、水気をかるくしぼり、細かくトントン刻んだら(刻めば刻むほどねばねばに!)、薄口しょうゆ、みりん、お好みでわさびチューブを入れて完成。
ごはんにかければ、つるつるとのどごしよく、食欲のないときにもぴったり。
生卵とまぜて卵かけごはんにしても絶品だし、豆腐にのせたり、納豆とまぜたりするのもおすすめです。
分量の目安(2人分)
モロヘイヤ…1束
塩…小さじ1/2
わさびチューブ…1cm程度(お好みで)
薄口しょうゆ・みりん…各大さじ1.5
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?