第2章 老化を遠ざけ、元気で長生きするための22の食材 これを食べよう、こう食べよう!
「きん・こつ・けつ・のう・ちょうと言われても、なにをどう食べればいい?」
と思う人もいますよね。
そこで、絶対に食べてほしい22の食材と、とても簡単な「レシピのいらない食べ方」を紹介します。
継続こそ長生きのカギ。
どれも短時間でパッと作れて、まぜるだけ、かけるだけ、電子レンジでチンするだけなど、手間をかけない工夫をしました。
料理の考案には、鎌田塾の料理教室でお世話になっている佐賀大学特任助教の先生と、運営にご協力くださっている佐賀県・溝上薬局の管理栄養士さんにお力添えいただきました。
多くは料理教室でも紹介し、「簡単に作れる」「おいしい」「体が変わった!」と評判だったもの。
そして、ぼく自身が同じように実感しているものです。
毎日の食事は、いつの間にか同じような食材にかたよりがちですし、一度に大量に作って何日も食べ続けるなんてことも。
ぜひ、いつもの食材と食べ方を見直してみてください。
ご高齢の方はもちろん、40代、50代の若い世代にも参考にしてほしいです。
そしてだれより、家族の健康のために、毎日キッチンに立つ主婦の方に。
もう、がんばらないでオッケー。
簡単に、楽しく、健康的に1品増やすことができます。
「長生き食事術」のコツ
にんじんや大根、ごぼうなどの根菜類は、皮をむかずに使いましょう。
手間が減るし、皮には抗酸化成分やビタミン類が含まれているため栄養をムダなくとれます。
また、冷凍野菜の活用もおすすめです。
下処理もすんでいるので料理が楽になるうえに、市販の冷凍野菜は急速冷凍されているので、栄養面でも生のものと遜色ありません。
手間を省きながら栄養もしっかり摂る。
これが「長生き食事術」の秘策です!
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?