第2章 <赤い魚>脳にダイレクトに届く 天然色素の赤い力! ここに効果的!→きん(筋肉)けつ(血管)のう(脳)

第2章 <赤い魚>脳にダイレクトに届く 天然色素の赤い力

ここに効果的!→きん(筋肉)けつ(血管)のう(脳)

 

魚を食べるときは、「赤い魚」も意識しましょう。

赤身の魚ではなく、サケ、カニイクラ、タラコ、キンメダイなど文字どおり赤い魚です。

この赤い色はアスタキサンチンという天然色素で、なんとビタミンCの6000倍もの抗酸化力を持つといわれます。

 

体内の炎症をおさえる作用があり、特にその効果に期待したいのが、脳

脳には病気の原因となる菌などの通過をふせぐ血液脳関門というバリアのようなしかけがあるのだけど、アスタキサンチンはこれを通過し、脳にダイレクトに届くことができます。

筑波大学などの共同研究では、アスタキサンチンの摂取と軽い運動によって、記憶力が高まる可能性が示されています。

 

アスタキサンチンは魚の皮にもふくまれているので、皮も残さずに。

サケの切り身を皮ごと焼いたり、蒸したりするのが手軽です。

紅鮭はコンビニでも買えるし、サケの中でもとくにアスタキサンチンが豊富。

エビは殻ごと食べられる空揚げなどがいいですね。

 

 

アスタキサンチンで脳を活性化!

 

・認知機能アップ

・筋肉量アップ

・免疫力アップ

・美容効果

アスタキサンチンDHA・EPAたんぱく質葉酸・カルシウム 

 

 

レシピのいらない食べ方

「サケのホイル蒸し」で抗酸化力アップ

玉ねぎを大きめに、じゃがいもを薄切りにカット。

ホイルに玉ねぎ、じゃがいも、サケの切り身、にんにく1かけの順にのせ、塩・コショウをふり、バターを適量のせてホイルで包んだら、ふたをしたフライパンで弱火の蒸し焼きに。

あとは20~30分ほど待つのみ!

玉ねぎのケルセチンやじゃがいものビタミンCとの相乗効果で、抗酸化作用がさらに高まります。

レモンやしょうゆで一味加えていただきましょう。

 

分量の目安(2人分)

サケ…2切れ

玉ねぎ…1/2個

じゃがいも…1個

バター…適量

塩・コショウ…少々

にんにく…1かけ

レモン・しょうゆ…各適量

「鎌田式 長生き食事術 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/