活性酸素を抑制してがんを防ぐ

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活性酸素を抑制してがんを防ぐ

≪老化や病気の原因となる「活性酸素」≫
現代医学では、「がん」は悪性腫瘍の代名詞として用いられています。腫瘍とは、細胞が増殖してかたまりになったものです。
なかでも、異常な速さで増殖したり、血液やリンパから全身に転移したり、正常な細胞の栄養を奪い取り体を衰弱させるものを、悪性腫瘍と言います。

がんがどのように発生するかは、解明されていないのですが、近年、原因のひとつとして活性酸素が注目されています。
活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素がエネルギーを発生するときに生じます。
活性酸素は攻撃性が高く、体内に侵入した病原菌を殺菌するはたらきがありますが、同時に細胞を傷つけてしまうこともあります。
からだに必要ではありますが、増えすぎるとかえって病気や老化の原因となってしまいます。

体内では常に活性酸素がつくられているのですから、栄養状態も悪く、運動量も多い昔の人のほうが、活性酸素がたくさん発症しているはずです。しかし、現実には、がんは年々増えています。

これは、大気中のダイオキシンや車の排気ガス食品添加物、農作物に含まれる残留農薬など、体内で活性酸素を発生させる物質が多くなり、体内の防衛機能が追いつかなくなっていることが原因のひとつとして挙げられます。

≪過酸化脂質を体内にためないようにする≫
過酸化脂質とは、体内の脂質が活性酸素と結びついたものです。これが体内に長時間とどまると、心筋梗塞脳卒中、がんなどを誘発し、老化を促進してしまいます。

脂質の構成成分である脂肪酸は、結合方法によって飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分けられます。

ラード、バター、肉の脂身に含まれる飽和脂肪酸は多くとりすぎると血液中のコレステロール中性脂肪が増加し、動脈硬化の原因となります。
また、過酸化脂質が過剰にできると、がんの誘因となるとされています。

不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価飽和脂肪酸があります。
どちらも、体内のコレステロールを減らすはたらきがあります。
青魚の脂には、多価不飽和脂肪酸に分類されるDHAやEPAが含まれるため、日頃から、肉よりも魚類をとることがすすめられています。

毎日使う調理油にも、選ぶときに注意が必要です。
コレステロールを減らすといわれ、よく使われる植物油は、酸化しやすいことがわかってきました。
長期間保存していると酸化が進み、過酸化脂質なってしまうのです。
また、再加熱した油は毒性が高いことも、最近の研究で報告されています。油の使い回しは避け、なるべく1回で使い切るようにしましょう。

一価脂肪酸は、ほかの脂肪酸に比べ酸化しにくいので、毎日使用する調理油に最適といえます。

ファイトケミカルで免疫力アップ≫
ファイトケミカルとは、野菜に含まれる抗がん作用のあるビタミンやミネラルの総称です。

体内には、活性酸素を無力化する酵素が存在しますが、加齢とともにそのはたらきは衰えてきます。
がんを防ぐには、この酵素を活性化させる(抗酸化作用をもつ)ビタミンやミネラルをたくさんとることが重要となります。

抗酸化作用があるビタミンで、代表的なのがにんじんに含まれるβカロテンです。
このほかにも、トマトのリコピン、ほうれん草に含まれるリティン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群など、さまざまな種類があります。
旬の野菜をなるべく多くとるようにしたいものです。「がんを治す食事法 現代栄養学に基づく食事 より」

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/