◆ 動脈硬化によって、血管が細くなり、詰まりやすくなります
動脈硬化が進行すると、大動脈や末梢血管でさまざまな障害が発生しやすくなります。
大動脈では血管壁のこぶ状の膨らみが破裂・出血する大動脈瘤や、血管壁にできた裂け目から血管壁の内部へ血液が流れ込む大動脈解離など、また抹消血管では太ももやふくらはぎなどの筋肉に痛みが生ずる閉塞性動脈硬化症が起こりやすくなります。
特に、メタボリック・シンドロームの進行に伴って懸念されることは、特徴的な動脈硬化が促進されることです。
動脈硬化にはさまざまなタイプがありますが、メタボリック・シンドロームは血管にドロドロの粥状物質(アテローム性プラーク)や血栓をつくり、その結果、血管は細くなり、やがて詰まってしまいます。
こうなると、周囲の組織や筋肉、細胞に十分な血液が供給されなくなり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの病気が発症してしまいます。
【メタボリック・シンドロームが関係する脳・心血管疾患】
● 狭心症
心臓の冠動脈で血流が低下し、酸素不足になって起こります。
胸の圧迫感や激しい痛みなどの自覚症状が一時的に現れますが、しばらくすると血流の悪化や酸欠状態が消え、心臓の筋肉が回復します。
心筋梗塞を起こす患者さんのほぼ半分の人にとって狭心症は心筋梗塞の前段階であり、この狭心症を放置していると心筋梗塞に移行します。
● 心筋梗塞
冠動脈が完全に詰まり、心臓の筋肉は健康だったのに、突然血液が流れなくなり、その結果、起こる致死性の病気が心筋梗塞です。
狭心症を経ずに突然、心筋梗塞を発症するタイプがメタボリック・シンドロームと関連が深いとも言われています。
血管がそれほど狭くなっていないのに、脂質に富んだ柔らかく不安定なプラークが突然、破綻し、血栓をつくって、血管を詰まらせます。
この場合、狭心症のような自覚症状が現れないため、事前に検査をおこなう機会を逃してしまいます。
しかも、比較的、障害のサイズが大きいのが特徴です。
● 脳梗塞
首から頭部にかけて走る太い動脈が動脈硬化によって詰まってしまうと、脳梗塞が起こります。
メタボリック・シンドロームが引き起こす動脈硬化によって起こりやすいタイプが、アテローム血栓性脳梗塞です。
動脈硬化が進むと、めまいや記憶力の低下や一過性虚血発作(一時的に脳の血流が途切れて意識障害やまひが発生)が起こりやすくなります。
そして、アテローム血栓性脳梗塞が発症すると、まひが起こったり、言葉が出なくなったりして元に戻りません。
最悪の場合には死に至ります。
「メタボリック・シンドロームを知る より」
＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊＋＊
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
＜ビタミンB12の働き＞
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html
