喜びの脳をつくる原理

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喜びの脳をつくる原理
 
脳をいつも使い、刺激を受けていると、神経細胞が突起をのばし、神経回路を複雑にし、結果的に優秀な脳の基本ソフトが築かれていくことがわかりました。
 
また、語りかける刺激が、情緒や意欲を育てることもわかりました。
 
それでは、これらのことを含めて、明るい心や喜びの心を育てるには、どうしたらいいのでしょうか?
 
それには、まず自分が喜ぶことがその第一歩になります。
喜んだり、楽しんだりすると、ドーパミンが刺激されて、側坐核や中隔核などの細胞が刺激されて、喜びを感じるようになります。
これが繰り返されると、この神経回路が強化されてきて、喜びを感じやすい脳の仕組みになってきます。
 
たとえば、何か好きなこと(趣味)をやっていると、またたく間に楽しく時間が過ぎてしまいます。
もちろんこのとき脳は、喜びを感じています。
つまり、中脳の腹側被蓋の細胞が刺激され、突起がその刺激を末端に伝え、ここからドーパミンが出され、これが側坐核などの細胞を刺激しているはずです。
 
もし、このような喜びのときを多く過ごすなら、それらの神経経路はやがて強化され、ドーパミンはいつでも出陣OKの状態になるのです。
 
これと反対に、あまり楽しみも喜びもなしに生きていると、この神経の経路が使われないままでいることになります。
ドーパミン神経の刺激もめったになく、したがってドーパミンもめったにでません。
ということは、「ああ、楽しい」「ああ、嬉しい」「おもしろいなあ」といった快い感情を、あまりもたないということになります。
 
しかし、これはあまり望ましい人生の歩き方ではないですね。
やはり嬉しいことがあって、おおいに笑って喜んで、楽しんだりして、喜びを実感する時間を多くもつ人生こそ、望ましい生き方だと思います。
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることが判っています。

ビタミンB12には、脳の神経線維同士の連結部分である「シナプス」を修復する作用があるのです。

神経路の交差点ともいうべきシナプス形成には栄養成分が必要であり、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

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