ストレスとはどんなもの

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ストレスとはどんなもの

からだとこころに影響を及ぼすものを総じてストレスと呼びます。
ストレスという概念を提唱したのは、セリエという生理学者です。

ストレスには、人間関係の悩み、肉親の死、病気、けが、リストラなど、自分にとってマイナスなものはもちろんですが、結婚、引っ越し、就職、昇進といった、一般的にはよいことととらえられているものもあります。

ストレスが長期間続くと、気分が落ち込みやすくなる、疲れやすくなる、肩がこりやすい、イライラする、血圧が上昇する、胃がムカムカするといった、さまざまな症状を引き起こします。
最近では「ストレスは万病の元」などと言われるようになり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やがんにも関係しているという説があります。

何がストレスになるかは、人によって異なります。
40歳代の男性では仕事や人間関係が、もっとも多く感じるストレスだそうです。
これに対し、女性は自分のからだのことや、お金のことがストレスに感じるようです。
女性が家計を預かっている場合が多いということもありますが、どうも女性は男性よりも損得勘定が強い傾向があるようです。

セリエはストレスに関して「HPA軸」という原理を述べています。
Hは脳の「視床」、Pは「脳下垂体」、Aは「副腎」です。
ストレスを受けると、脳の視床がその刺激を受け取り、脳下垂体からホルモンを出して副腎を刺激します。
すると、副腎からコルチゾールが分泌されます。
つまり、コルチゾールが出るような状況に陥っている状態がストレスであると考えられます。

コルチゾールには炎症を抑制して免疫力を低下させる作用があり、糖質や脂質やたんぱく質代謝、骨の代謝などにも関係しています。
コルチゾールが出過ぎると、血糖値が上昇したり、免疫力が低下する、血圧が上昇するといった反応があります。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html