ドーパミンは自分で増やすことができる

イメージ 1
ドーパミンは自分で増やすことができる
 
ドーパミンと老化の関係は、極めて密接です。
 
私たちが10歳年をとると、平均して10%くらいのドーパミンニューロン(神経細胞)が死んでしまうと言われます。
 
20歳の時に100%、ドーパミンニューロンが存在すると仮定して、80年が経った100歳の時にはドーパミンニューロンがほぼ全滅、みんなパーキンソン病になってしまうという統計があります。
健常なときに比べて、20%くらいのレベルまでドーパミンニューロンが減ってしまうと、パーキンソン病特有の症状が出ます。
 
80歳、90歳くらいだと、ぎこちない動きになる人が増えますが、これは老化現象の一つであり、同時にドーパミンが減ってしまい、パーキンソン病が起きる可能性が高まるのです。
 
逆に40代、50代、あるいは60代では、加齢に伴って減少はするものの、ドーパミンニューロンがありますので、何か機会があるごとにドーパミンを増やすことは可能です。
 
その機会とは、学習です。
 
何かをやった後にごほうび的なものがもらえる、そういう報酬の仕組みを脳が感知することでドーパミンが増えるわけです。
 
何か楽しいことをすると「こうすると楽しいことがある」と脳は学習します。
 
勉強した後に甘いものを食べる。
目標を達成したら、行きたいところに行く。
一日、仕事を頑張ったら、夕食時ビールを飲む。
単純ですが、こうした学習サイクルでドーパミンを増やせるのです。
 
何かをやると、その後に楽しいことがある。
 
何かの体験で脳が喜ぶと、脳はその「喜びのサイクル」を学習する。
 
これを応用することでドーパミンが増やせるとすれば、誰にでも可能です。
ほかのホルモンに比べて、ドーパミンは意外と自分でコントロールできるホルモンなのです。
 
ウォーキングの効能はご理解いただけていると思いますが、じつは歩くと体内のカルシウム代謝が向上し、脳にカルシウムが供給されることでドーパミンが出やすくなるという報告もあります。
 
ウォーキングはやりすぎなければ、多大なメリットがあるというわけです。
 
ほかにも、新しい刺激、例えばこれまで自分が経験したことのない状況、初めていく土地だとか、会いたかった人だとか、行きたかったお店だとか、初めて踏み入れるジャンルだとか、そういう「初めての経験」はドーパミンが出やすくなります。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!