カルシウムの不足は骨ばかりではなく脳も駄目になる

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カルシウムの不足は骨ばかりではなく脳も駄目になる
 
カルシウムというと、反射的に骨の強度を高くするミネラルというイメージがありますが、確かに間違ってはいません。
脳にとっても、大変に重要な役割を果たしているミネラルなのです。
 
よく「カルシウムが不足すると怒りっぽくなる」とか、「ヒステリックになる」といわれますが、これは事実。
 
カルシウムが不足すると、脳の情報伝達機能が乱れ、感情のコントロールがきかなくなってしまうのです。
体内のカルシウムの99パーセントは、骨や歯に貯えられています。
 
残りの1パーセントは“機能性カルシウム”として、血液中に存在し、脳にもコンスタントに供給され、神経の働きを調整する大事な役目を果たしているのです。
神経細胞のかたまりのような脳にとっても、欠かすことのできないミネラルなのです。
 
このため、脳の老化を防いで、その機能を正常に保つためには、毎日の食事で十分に補うことが、重要になってきます。
カルシウムが完全にその役割を遂行するためには、ミネラルの仲間のマグネシウムが必要になってきます。
 
したがって、理想的な食材はカルシウムとマグネシウムが一緒に含まれることが大切になってきます。
丸干しイワシしらす干し、サンマ、ドジョウ、シシャモ、ワカサギ、サクラエビ、オキアミ、牛乳、チーズ、きな粉、凍り豆腐、納豆、コマツナ、セリ、ヨモギ、海苔、昆布などに含まれています。
「長寿食365日 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12とは…?
 
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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