ごほうびが脳に効く理由

イメージ 1

ごほうびが脳に効く理由

何かをやったり、続けたりするときには意欲が必要です。
そしてそれの源になるのは、やっていること自体が楽しいというのはもちろんですが、人からほめられることが何よりも意欲アップになります。

最近は「子どもはほめて育てる」ようにすすめられます。
これは、ほめることで子どもの意欲を高め、学習習慣をつけたり、よいところを伸ばすことを目的としています。

人間は社会的な動物です。
人とかかわりあって生きています。
そして、自分の存在価値を常に確認しています。
存在価値は人から感謝されたり、ほめられたり、尊敬されたり、さまざまなことで確認できます。

ほめられるといい気分になれます。
すると、脳内ではドーパミンが分泌され、快感を感じてさらにやる気がアップすると考えられています。
これを「報酬回路」と言います。

ほめられるとドーパミンが分泌される→やる気が出る→勉強や仕事をがんばる→がんばれば成績が上がったり、仕事がうまくいったりする→さらにほめられて意欲が高まる。
これが理想的な状態です。

仕事や勉強だって、何か楽しいことがないとやる気にはつながりません。
子どもの頃は両親や先生がほめてくれましたが、大人になるとなかなかほめられる機会はありません。
仕事はやって当たり前、何かをクリアすれば次の目標を設定され、常に結果を求められます。
もちろん、目標があって、それをやり遂げれば自分自身の経験がアップしますし、「できた」という満足感があります。

同じことを繰り返していたり、満足感がそれほど得られない場合には、自分で「ごほうび」を設定するといいでしょう。
この仕事が終わったら「見たかった映画に行く」「友達と飲みに行く」「欲しかったパッグを買う」など、なんでもいいのです。
自分のやる気がアップするごほうびを設定しておけば、ドーパミンが分泌されて報酬回路が刺激され、脳が活性化します。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html