【何事も続けることが大切】脳の状態が変わるには30日以上かかる

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【何事も続けることが大切】脳の状態が変わるには30日以上かかる

神経細胞は5~6歳までにほとんどの細胞がつくられ、その後は増えることはありません。
成長に従って細胞が大きくなるだけです。
つまり、神経細胞自体はつくりかえられることはなく、同じものがずっと存在しているのです。

しかし、神経細胞の周囲にあるものは、常につくりかえられています。
その周期は約30日と、皮膚のように新陳代謝が行われています。

神経細胞には「受容体」と呼ばれる、神経伝達物質を受け取って、次の神経細胞に伝える役割を担うものが存在しています。
受容体があるからこそ、神経細胞は情報を伝達することができるのです。

受容体は結びつくものが決まっていて、例えばドーパミンに反応するものは「ドーパミン受容体」、アセチルコリンに反応するものは「アセチルコリン受容体」と呼ばれ、その種類は膨大です。

この受容体は新陳代謝によってつくりかえられますが、そのときの状態によってつくられる量が変化します。
わかりやすく説明するには、タバコの禁煙実験が参考になります。

禁煙は30日を目安にしていますが、それは脳内の受容体に変化が起きるためです。

タバコに含まれるニコチンは、脳内の神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンと同じような働きをするため、喫煙するとアセチルコリン受容体と結びついて脳を覚醒させ、頭を一時的にスッキリさせます。
しかし、ニコチンを常にとっていると、アセチルコリンの分泌量が抑えられ、アセチルコリン受容体も減ってしまいます。
このため、喫煙している人は、タバコを吸わないとボーッとしてしまうニコチン依存症に陥ってしまうのです。

喫煙者に禁煙をしてもらい、アセチルコリン受容体の数を調べたところ、30日経った頃には増えてくることがわかりました。
このように、ある程度の期間、少なくとも30日以上継続すると、脳内の状態が変わることがわかります。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
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http://www.endokoro.jp/libra_g.html