ストレスフリーの生活が幸せか?

イメージ 1
ストレスフリーの生活が幸せか?
 
隠居のイメージというと、たとえば鎌倉時代鴨長明吉田兼好のように、社会生活、俗世間から一歩身を引いた生き方を思い浮かべるかもしれませんね。
俗世間のわずらわしいことから離れて、傍観者になれば、ストレスフリーな生活になると思うかもしれません。
 
たしかに現実の社会から身を引いてしまえば、世間的ないろいろなわずらわしいことから解放されて、ある意味では心の安定をもたらすかもしれません。
しかし、それが本来の人の心のあるべき状態なのでしょうか。
 
社会生活をしていれば、職場の人間関係の悩みや仕事上の悩みがつきもので、日々、いろいろなストレスがあります。
そうした生活から離れて、ストレスがなるべくない状態に置くのが人間にとって幸せなのかどうか、ということです。
 
心の三原色の調和が、人間にとって幸せな状態だと思っています。
現実の中でいろいろなことに直面し、悩んだり苦しんだりしながらも、楽しみがあって、そこで心の三原色をすべて働かせて幸せを求めていくというのが、人間なのだと思います。
すなわち、ドーパミンノルアドレナリンセロトニンという脳内物質がすべてバランスよく働いている状態が、人間らしい幸せな状態ではないでしょうか。
 
ストレスフリーな状態というのは、ドーパミンノルアドレナリンがあまり働かず、セロトニンだけが働いている状態です。
 
たしかにセロトニン神経を活性化することは大切なことですが、それだけでは駄目なのです。
 
ドーパミンを赤、ノルアドレナリンを青、セロトニンを緑という光の三原色にたとえています。
光は三原色をすべてあわせると、透明になります。
それがバランスのとれた生活ではないかと思うのです。
セロトニンの緑だけの生活はたしかに穏やかな生活で、頑張って疲れることはないかもしれませんが、どきどきするような刺激も心ときめかすような快もないのです。
それでは、普通の人の生活ではないでしょう。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について