交感神経の緊張が続くとがんを引き起こす-「病は気から」には、科学的根拠がある-

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交感神経の緊張が続くとがんを引き起こす-「病は気から」には、科学的根拠がある-
 
ハードな仕事や強いストレスが続くと、交感神経が過剰に働き続けます。
体内ではアドレナリンが分泌され、それに伴い心拍数が多くなり、心臓が盛んに働き血管は収縮しています。
その状態が続けば動脈硬化が進行し、慢性的な高血圧になります。
 
その上、アドレナリンは、白血球の中で、アドレナリン受容体を持っている顆粒球の働きを盛んにするので、顆粒球がふえてリンパ球が減ります。
顆粒球がふえすぎると細菌だけでなく体内の有益な常在菌まで攻撃し、化膿性の炎症を引き起こします。
そして活性酸素をまきちらし、組織の破壊が起こります。組織の破壊が起こります。
組織破壊が起こるのは、その人の弱い部分の組織からなので、病気になるのはその人のもっとも弱い部分からです。
反対に、副交感神経が優位になりリンパ球が過剰になると、抗原に敏感に反応しやすくなってアレルギー疾患が起こりやすくなります。
 
問題なのは、がんを含めて交感神経緊張状態が続くことによって起こる病気です。
今のわれわれを取り巻く生活は、緊張状態が続いてストレスが強く、交感神経が優位になりやすいのです。
すべての病気80%以上が交感神経緊張の状態が続くことによって引き起こされると言えます。
 
思春期までは顆粒球とリンパ球の割合はほぼ同じかリンパ球がやや多い状態ですが、成人に達してからは年とともに顆粒球の割合がふえ続けます。
老化によって病気にかかりやすくなるのも、それが大きな原因のひとつです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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