「行動力がある」と「主体性が高い」は同じではない

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「行動力がある」と「主体性が高い」は同じではない
 
主体性が高い人は、行動力があるものです。
「今の自分に足りないもの」や「これから努力するべき課題」を理性的に分析できるので、目標に向かって進んでいきやすい。
時には思い切った方向転換を図ることもできるでしょう。
 
しかし、行動力がある人=主体性が高い人かというと、そうとは限りません。
ただ感情的に動いてしまっているだけの場合もあると思います。
 
その違いは、理想と現実の間を一つずつ埋めていこうとする人か、それともオール・オア・ナッシングのような発想をする人かに注目すると分かりやすいかも知れません。
 
感情系の中枢である辺縁系には、扁桃体という器官があり、主に「好き・嫌い」「快・不快」の判断を司っています。
 
前述の通り、感情系は分析するということができませんから、思考系でよく考えずに物事を決めようとすると、好き・嫌い、快・不快の判断に基づく単純な結論を出してしまいがちです。
 
そうなりやすいということは、眠いときや疲れているときのことを考えると分かりやすいでしょう。
「忙しいみたいだけど、明日の買い物は予定通り行くの、行かないの?」
という質問に対して、
「うるさいな、行かないよ。面倒くさい」
と答えてしまったりする。
思考系がよく働いているときなら、
「行くよ。でも、少しやらなければいけない仕事があるから、悪いんだけど、午後からでもいいかな」
という考え方ができるはずです。
 
眠いときや疲れているときでなくても、思考を組み立てる力が落ちているときには、答えが0か1かしかないかのような極端な判断をしてしまいやすいと思います。
たとえば、
「今の仕事をつづけるのは嫌だ。会社を辞めて独立することを考えよう」
といつた事を十分検討せずに決断してしまう。
快を求め、不快を避けようとする感情系の判断が、そのまま結論になってしまうのです。
 
思考を組み立てる力が強い人なら、
「今の仕事はこういう面が不満だけれど、この点では満足できている。不満な面は、こうすれば改善できるかも知れない。独立したい思いはあるけれど、それを目指すのにはこういう問題を解決しなければいけない。それができるかどうか、今の仕事を続けながら、情報収集と勉強を始め、じっくり考えよう」
といった考え方ができるでしょう。
理想と現実の間を考え、問題解決の積み重ねによって活路を見出そうとする。
それを実行に移すのが、主体的で行動力もある人だと思います。
 
好き・嫌い、快・不快の判断は、人を行動に駆り立てる原動力として大事なものですが、それだけで動く人になってはいけません。
社会性・主体性のある判断を心がけて下さい。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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