認知症の進行を遅らせる食べもの⑱『緑茶』

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認知症の進行を遅らせる食べもの⑱『緑茶』
 
●緑茶の健康成分「テアニン」が認知症を抑制する
茶葉は「カメリアンネンシス」という、ツバキ科の常緑樹の葉からつくられます。
発酵の度合いによって、完全発酵の紅茶、半発酵のウーロン茶、発酵させない緑茶に分かれます。
春から初夏にかけて、その年にはじめて摘まれるお茶が新茶で、「一番茶」とも呼ばれています。
新茶にはテアニンと呼ばれるうまみ成分が多く含まれているため、甘みが強いのが特徴です。
二番茶、三番茶になるにつれてテアニンは減り、苦味成分であるカテキンが増えていきます。
 
緑茶にはカフェインが多く含まれていますが、テアニンがカフェインの興奮作用を抑え、精神を安定させます。
また、テアニンには血圧の上昇を抑えたり、脳の神経細胞を保護する働きがあります。
 
飲料メーカー「伊藤園」などの研究チームは、平均年齢82歳の軽度認知症あるいは健常な高齢者を対象に、緑茶の効果を検証しました。
テアニンを豊富に含む緑茶抹を詰めたカプセルを1年間継続摂取してもらい、認知症の進行具合を調べたので。
 
その結果、偽カプセル服用群では認知機能が徐々に低下したのに対し、緑茶抹カプセルを服用したグループでは改善がみられ、服用7ヶ月後からは両者には有意な差異がみとめられるようになりました。
テアニンに、認知機能の低下を抑える働きがあると考えられています。
 
また、埼玉医科大学と南フロリダ大学の研究チームは、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)アルツハイマー認知症のマウスに投与し、EGCGがβアミロイドの生成を抑制することを突き止めました。
 
東北大学の栗山進一博士も、緑茶を12杯以上飲む人は認知障害のリスクが低くなり、緑茶を多く飲む人ほど、脳や心臓などの循環器系の病気で死亡するリスクが低下する、と報告しています。
 
●緑茶の抗酸化物質は脳関門を通過し神経細胞を守る
緑茶に含まれている種々の抗酸化物質は、血液脳関門を通過して脳内に到達し、βアミロイドや活性酸素から神経細胞を守ります。
紅茶より、緑茶のほうが強い効力があります。
少なくとも三度の食事の際には、ぜひ緑茶を飲みましょう。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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