【オールシーズン】健康志向を背景に麦めしの人気はうなぎのぼり『大麦』

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【オールシーズン】健康志向を背景に麦めしの人気はうなぎのぼり『大麦』

★効用
・エネルギーの補給
疲労回復
・精神安定
・抗ストレス
動脈硬化予防
・糖尿病予防
・肥満防止
・便秘予防
 
栄養
生活習慣病予防に有効な健康自然食》
大麦は、穂の条性によって、六条種と二条種に分けられます。
二条種は、麦芽としておもにビールやウイスキー醸造に利用され、麦めしなどにして食べるのは、六条種です。
六条の大麦は、みそ、しょうゆ、麦茶などの原料にもなります。
 
主成分はでんぷんで、カルシウムや食物繊維の含有量は米以上。
たんぱく質、ビタミンB群なども期待できます。
 
米に大麦を混ぜ込んで炊いた麦めしは、かつては貧しさを象徴するものでしたが、健康ブームを背景に、生活習慣病の予防や便秘の改善、肥満防止などに有効な健康食として、見直されています。
 
とり方
《麦めしをアレンジしたメニューも》
麦めしにしてとろろ汁をかけて食べる麦とろがおなじみ。
好みの具を混ぜて炊き込みごはん風に炊き上げたりと、工夫次第でいろいろとアレンジできます。
 
なお、らくがん、ようかんなどの和菓子に利用される麦こがし(はったい粉)は、大麦をいって粉にしたもの。
湯や水で溶いてそのまま食べても、素朴な味が楽しめます。
 
★おすすめレシピ
《押し麦入りチャウダー2人分
<材料>
押し麦 30g
キャベツ 1
たまねぎ 40g
セロリ 30g
にんじん 40g
ベーコン 1/2
バター 小さじ2
コンソメの素 1/2
牛乳 1/2カップ
生クリーム 大さじ2
 
<作り方>
  押し麦は洗い、キャベツは大きめの角切り、たまねぎ・セロリ・にんじんは1センチくらいの角切り、ベーコンは短冊切りにします。
  なべにバターを溶かし、たまねぎ、にんじん、セロリを炒め、ベーコン、キャベツを加え、コンソメの素、水1/2カップ、押し麦を入れ、ふたをします。
  沸騰したら弱火にし、20分ほど煮て、塩小さじ1/4、こしょう少々で調味し、牛乳、生クリームを加えてひと煮たちさせます。
 
★下ごしらえ
《扱いが簡単なのは押し麦や白麦》
 押し麦、白麦は、炊く1時間ほど前に好みの割合で米と合わせて洗い、通常のごはんと同じ水加減にして吸水させ、ふつうに炊くだけで、簡単に麦めしができます。
丸麦は、56時間水につけてから一度煮立て、さらに56時間蒸らして使います。
 
ひき割り麦は、水につけると味が抜けるので、米だけを前もって吸水させておき、炊く直前に洗って加えるようにします。
 
★選び方
《ビタミンB1期待なら強化精麦を》
 精麦のあと、加熱してやわらかくしてから圧扁した押し麦、縦2つ割りにして加熱・圧扁した白麦、縦2つ割りにしただけで圧扁しない丸麦(米粒麦、切断無圧扁精麦)、ひき割り麦などの形で流通しています。
このうち、最も一般的で手に入りやすいのは、押し麦です。
 
購入の際は、できるだけ精製日の新しいものを選びます。
精麦によって本来豊富なビタミンB1などが激減するので、疲労回復やイライラ防止に役立てたいなら、ビタミンB1を強化した強化精麦を利用するとよいでしょう。
色が深みのある黒色で、つやがあり、よく乾燥したものが良品です。
色むらがあるもの、大きさがそろっていないものは避けます。
 
★大麦豆知識
大麦の漢方的薬効としては、消化不良を治し、胃をなごませ、腸の働きをよくすることが知られています。
 
さらに、のどや口の渇きをいやす作用も認めています。
暑い季節に欠かせない麦茶は、大麦を殻つきのままいって煎じたものです。
 
最近の中国では、小児や高齢者の消化不良などに、大麦のもやし“大麦芽(だいばくが)”も薬用として盛んに使われています。
「カラダ快調!食べもの栄養事典 より」
 
老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分