脳梗塞を防ぐことは、元気な老後を送るうえで不可欠

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脳梗塞を防ぐことは、元気な老後を送るうえで不可欠
 
2011年の厚生労働省のデータによれば、脳血管疾患(脳出血脳梗塞など)は死因の第4位で、9.9%の方が命を落としています。
 
脳血管疾患を軽視してはいけません。
 
脳血管疾患の死亡者数は脳出血が激減しているのに対し、脳梗塞は、大きく減っていません。
 
かつて、日本人は塩分を多くとる食事をしていました。
魚や魚卵、野菜などを塩漬けにし、保存食として常備しました。
さらに、しょうゆや味噌、塩がすべての味つけのベースになっていたのです。
日本高血圧学会は、理想的な塩分摂取量を16gと定めていますが、1950年代後半~60年代前半の東北地方では、平均で20g以上も塩分を取っていたといわれています。
 
塩分の多い食事は血圧を高めます。
その結果、細い血管が切れる脳出血が起こりやすかったのです。
昔は脳血管疾患といえば脳出血がほとんどで、1950年代まで脳梗塞はほとんどありませんでした。
 
ところが、1970年代に入り食生活が欧米化すると、事情が変わり始めました。
塩分摂取量は劇的に減少し、それに呼応するように脳出血で亡くなる人の数も減少し出したのです。
 
しかし、逆に肉が多く、魚や野菜が少ない欧米流の食事は、脂質やコレステロールの過剰摂取を招きました。
1980年代になると女性の進出が顕著になり、外食やコンビに食が増え、その傾向に拍車がかかります。
その結果、増えてきたのが脳梗塞というわけです。
 
脳血管疾患で亡くなる人が減ったもう1つの理由として、医療の進歩が挙げられます。
かつては発作を起こしたら動かさないほうがいい、と信じられていましたが、現代医療では一刻も早く処置をするように改められています。
そして、最新の緊急医療によって命を取り留めることができるようになりました。
 
その一方で、新たな問題が浮上してきました。
脳梗塞の後遺症によって、介護生活に陥る人が増えたのです。
介護が必要になった原因の24.3%、男性に限れば、実に41.2%を脳血管疾患が占めているのです。
脳梗塞を防ぐことは、長生きはもちろん、要介護状態にならず元気な老後を送るためにも不可欠なのです。
「隠れ脳梗塞は自分で治す より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。
 
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