噛めば噛むほど脳は活性化する

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噛めば噛むほど脳は活性化する
 
人は食事をする時どのくらい食べ物を噛んでいるのでしょうか。
 
最近はジャンクフードが好まれて、堅焼きせんべいをポリポリ食べるというのは、少なくなりました。
お菓子もやわらか指向ですね。
固い肉を食べることは少なくなり、テーブルの料理はやわらかく噛みやすいものが増えています。
 
日本咀嚼学会の斎藤滋らの研究によると、1食あたり現代人が咀嚼する回数はおよそ620回だそうです。
大昔に遡ると弥生時代の再現食ではなんと約3990回。
現代人の6倍も口を動かしていたことになります。
また戦前と比べても半世紀で半分以下になってしまったそうです。
 
それでは、噛むことがどんなに脳に影響を与えるのでしょうか。
 
東京医科歯科大学の窪田金次郎名誉教授が、1840歳までの12人にガムを噛んでもらい、その後の血流がどのように変化していくのかをPET(陽電子放出断層画像診断装置)で調べました。
それによると、咀嚼中は大脳の感覚運動領野で2528%、味覚中枢で917%、小脳などで811%も血流量が増加しました。
でも咀嚼をやめると血流量が元にもどることもわかりました。
マウスの実験でも固いえさを食べたほうが、実験の成績がよかったという報告があります。
また別の実験では、噛むことで大脳の脳神経細胞の活動が活発になることがわかっています。
 
さらに歯の数が少ないほど認知症になる割合が高いことも報告されています。
これは十分に噛めなくなったことが影響していると考えられます。
 
老齢マウスを使った研究では、老齢期に噛む力が低下すると、記憶力が悪くなり、記憶に関係する海馬の神経活動も減少していることが証明されています。
 
脳を活性化する意味でも、固いもの中心の食生活に変え、さらに噛む回数を増やすことが重要です。
そうはいっても、噛む回数を決めるというのは現実的ではないので、食事の時間を今の倍にしてはいかがでしょう。
 
たとえば、スルメを噛んで味わいながら食べるのも、脳血流をふやすには有効です。
早食いをやめて、ゆっくり味わって食べることは、ダイエットにもなりますから、一石二鳥です。
「もの忘れは怖くない! 健康脳になる より」
 
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ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
また、一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
ビタミンB群はバランスよく摂ることが望ましいといわれております。
 
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