楽器演奏が脳をとことん刺激する

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楽器演奏が脳をとことん刺激する
 
楽器の演奏自体、脳の活性化にきわめて有効です。
まず指先をはじめ、肘、肩、体幹、それに脚まで動かす全身運動なので、脳のさまざまな領域を同時に刺激します。
さらに譜面を見ながら演奏するとなると、脳の認知機能までフル活動します。
 
では、ここまで脳を使って疲れるかといえば、まったくそんなことはありません。
経験のある方ならわかると思いますが、ずっと弾いていたくなる。
自らの手で音楽を“創造”することで、脳の「報酬系」と呼ばれる領域が活発になり、快感を覚えるためです。
このときに放出されるのが、神経伝達物質ドーパミン」です。
それがまた、前頭葉をはじめ脳の認知機能を担う部分を刺激するのです。
 
加えて、ピアノは両手を別々に動かし、さらには両足も使って演奏しますので、身体の協調運動をつかさどるさまざまな脳領域も活性化します。
脳にとっては「いいこと尽くし」と言えるでしょう。
 
ついでに言えば、ピアノは単に弾くだけが楽しみではありません。
例えば練習している曲があったとしたら、プロの演奏をCDや動画配信サイトなどで聴き、その表現方法を頭に叩き込むのも楽しみの一つです。
 
そして次にピアノに向かうとき、それを“耳コピー”で再現してみる。
こういう聴き方ができるのも、楽器を趣味にしている人の醍醐味でしょう。
 
楽器にかぎった話ではありません。
例えばスポーツでも、絵画などの芸術系でも、かつて多少なりとも経験したことがあるなら要領はつかんでいるはずです。
ゼロからスタートするより、上達は早いと思います。
苦手意識があるなら、むしろ「リベンジしてやろう」と“闘志”を燃やすことで、モチベーションに変えられるのではないでしょうか。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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