血管ストレッチで、血管の柔軟性をアップ!

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血管ストレッチで、血管の柔軟性をアップ! 
 
運動で、柔軟性のある血管を保つ
 
しばらく運動をしていない人が急に運動をすると、体が痛くなったり、ケガをしたりします。
これは普段使っていないと筋肉が硬くなり、パフォーマンスが低下するから。
そのため運動に対応できなくて、結果として体を痛めてしまうのです。
 
実は、動かしていないと硬くなってしまうのは血管も同じ。
運動不足の人の血管は、急速に老化が進み、詰まったり破けたりしやすくなっています。
 
体を動かすことで血管をストレッチして、その柔軟性をアップさせましょう。
 
また、運動には、血管を拡張させる物質を増やす効果もあります。
 
血管は3層構造をしていて、もっとも内側にある薄い膜は内膜といい、血管内皮細胞という細胞で構成されています。
 
血管内皮細胞は、血管の収縮・拡張を調節する役割を持つ、いわば血管の指令塔。
ここから分泌されるNO(一酸化窒素)には、血管を拡張させる作用があります。
つまり、血管を広げてストレッチさせ、柔軟性を保つ働きをするのです。
 
このほか、NOには血栓をつくりにくくして血液をサラサラにする作用
血管の炎症を抑える作用、抗酸化作用など、血管によいさまざまな機能があります。
 
NOの分泌を促すのが運動です。
運動をして血管に刺激を与えると、内皮細胞からはNOが放出されやすくなります。
 
NOの産生量は、30歳くらいを境に低下してしまうので、何もしなければ血管の老化はどんどん進行してしまいます。
若々しく柔軟性のある血管に保つには、運動をして、血管に刺激を与え続ける必要があるのです。
 
運動は、体の負担になり過ぎなければ、どんなものでも効果があります。
たとえば有酸素運動なら、20分以上続けると、血液中のNOは大幅に増えます。
 
ふくらはぎを鍛えて、全身の血流をよくする
 
ではここから、有酸素運動以外に、血管の刺激になる血管ストレッチ運動をいくつか紹介していきましょう。
まず最初におすすめしたいのが、ふくらはぎの運動です。
 
ふくらはぎは「第二の心臓」と言われます。
ふくらはぎの筋肉を刺激すれば、そのポンプ機能がアップして、下半身の血流がよくなり、それが全身の血流をよくすることにつながります。
血流がスムーズになれば、血管に余分なゴミが溜まりづらくなります。
 
まず、ふくらはぎのストレッチを行いましょう。
ふくらはぎの筋肉をほぐすと同時に、血管の緊張もやわらげます。
 
【ふくらはぎのストレッチ】
 
1.両足を前後に開いて立ち、前に出した足のひざを90度に曲げます。
2.後ろの足のかかとを地面につけたまま、上半身を前に倒します。後ろの足のふくらはぎが伸びるのを感じて、足を逆にして同じように行いましょう。
 
 次に行うのが、ふくらはぎの筋肉を鍛える「かかと上げ下げ運動」です。
 
【かかと上げ下げ運動】
 
足を肩幅くらいに開いて立ち、1秒かけてかかとを上げて、下げます。
これを30回繰り返します。かかとを下げたとき、床につかないようにするのがポイントです。
このかかと上げ下げ運動は、ペットボトルやダンベルなどの重いものを持ちながら行うと、その分負荷がかかり、トレーニング効果が上がります。
また、できる人は片足立ちの状態で行うのもよいでしょう。

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「強い血管をつくれば健康になる! より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
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