血中脂質・動脈硬化―ビタミンEとCに加え、葉酸、B6、B12を積極的に摂取

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血中脂質・動脈硬化―ビタミンEとCに加え、葉酸、B6、B12を積極的に摂取
 
動脈の内腔に沈着物がたまる動脈硬化の危険因子は、
肥満、高血圧、糖尿病、喫煙、飲酒、ストレスなど
 
血圧血中脂質が高く、心臓病や脳卒中などの発症に不安を抱える方には、ビタミンEとCの積極的な摂取に加え、葉酸、B6、B12を合わせてとることをおすすめします。
 
動脈硬化は動脈の内腔に沈着物がたまって狭くなったり、血管に弾力がなくなり、脳梗塞心筋梗塞などの合併症を起こします。
 
動脈硬化の危険因子は、肥満、高血圧、糖尿病、喫煙、飲酒、ストレスなどです。
 
血管にたまる沈着物は血液中の悪玉コレステロール不飽和脂肪酸が酸化してできる過酸化脂質などです。
 
動脈硬化を予防するには、善玉コレステロールを増やし、過酸化脂質の蓄積を防ぐことが大切ですが、そのためにはビタミンEとCの摂取が効果的です。
 
動物性脂肪の摂取を減らして、コレステロールを減らすリノール酸が含まれる植物油を多用するのもいいでしょう。
 
近年の研究では、ホモシステイン血中濃度が高い人は動脈硬化を起こしやすいことから、ホモシステイン血中濃度を下げる葉酸、B6、B12の効果が注目されています。
 
フィンランドで行われた喫煙男性3万人を対象とした研究で、心筋梗塞など心臓病の予防には、1日100mg以上のビタミンEの摂取が目安として示されています。
 
ビタミンEと一緒にとることで相乗効果が期待されるビタミンCには、血中コレステロールの低減に働きがあると考えられており、血圧の調整に有用とする報告があります。
 
●肥満、高血圧、糖尿病のある人
 
血中脂質が多く高血圧の人には
(1日におすすめのビタミン推奨量)
ビタミンC……500~1000mg
ビタミンE……100~300mg
ビタミンB6……1.4mg~
ビタミンB12……2.5mg~
※銅・マグネシウムは脂質代謝や糖代謝に関与し、不足すると高血圧、糖尿病に影響が出てきます。
また、カルシウム不足は動脈硬化や心臓病、脳卒中などを招く原因にもなっています。
「ビタミン・ミネラルの本 より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
 
ビタミンB12について?
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