タマネギのケルセチンで血液サラサラ
ヒトは血管から老いていく。
タマネギで血液&血管の若さをキープ
血管の老化は20歳ぐらいから始まります。
血管が厚く硬くなり、内壁にコレステロールなどがたまって血液の流れが悪くなる動脈硬化も、血管の老化現象。
肥満や高血圧、脂質異常症などがあれば、実年齢以上に動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。
脳や内蔵、皮膚の老化もスピードアップする……。
人は、血管から老いていくのです。
そこで注目したいのが、ケルセチン。
タマネギに豊富に含まれているポリフェノールで、黄色~褐色の色素成分です。
ケルセチンは、血流をスムーズにしたり、血管壁にコレステロールが付着するのを防いだりすることが、動物実験の結果、わかってきました。
タマネギを切ると涙が出ますね。
あの独特の刺激や辛味のもととなっている成分は、イソアリインといって、イオウ化合物群に属するファイトケミカル。
やはり、血液をサラサラにし、固まりにくくする効果があるといわれています。
イギリスには、「1日1個のタマネギは医者を遠ざける」ということわざまであります。
タマネギを積極的に食卓に取り入れましょう。
<太りすぎだけでなく、隠れ肥満にもご用心>
あなたのBMIは、いくつですか。
肥満度を表すBMI(ボディマス指数)は、自分の体重(kg)を身長(m)で2回割って出します。
体重60kgで身長160cmの人なら、60÷1.6÷1.6≒23.4です。
日本肥満学会の基準では、
・18.5未満=低体重
・18.5以上、25未満=適正体重
・25以上=肥満
同学会が約15万人を対象に行った調査によれば、最も生活習慣病になりにくいのはBMI22でした。
それに比べ、BMI25では高血圧や抗中性脂肪血症のリスクが2倍、BMI27では糖尿病のリスクが2倍という結果が出ています。
ただし、BMIだけでは、内臓に脂肪がついている「隠れ肥満」はわかりません。
BMIは問題なくても、体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上の人は、生活習慣病になりやすいので注意が必要です。
体脂肪率を測れる体重計でチェックする習慣をつけてください。
「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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