
血管は“お肌”と同じ。潤い足りてますか?
肌の状態が「見た目」年齢に大きく影響します。
そもそも、「血管」と「肌」はとても似ています。
皮膚の表面には肌の水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防ぐ役目があります。
「皮膚のバリア機能」です。
同じく、血管の内壁(流れる血液に触れる面)も、「血管内皮細胞」という薄い細胞の層によってピッシリ覆われています。
「血管内皮細胞」は「皮膚表面」と同じように、血管を守る“バリア”としての役割をもっています。
「肌」から「皮脂」がきちんと分泌されることで潤うように、NOがきちんと分泌されることで、しなやかで若々しい血管を保つことができます。
肌の老化は見た目に影響するだけですが、血管の度を超えた老化は、突然死、寝たきりなど重大な結果を招きます。
★「血管内皮細胞」の重要な役割
その1 バリア機能
血液が血管の外に漏れ出すのを防ぎ、異物の侵入も防ぐ
その2 「NO」を分泌
「NO(一酸化窒素)」は血管の若さと健康を保つための重要な鍵
血管が原因の病気のほとんどは、「血管内皮細胞」が傷つくことで引き起こされます。
でも…
いくつになっても、誰でも、修復することが可能なのです!!
「血管内皮細胞」には血圧をコントロールしたり、血管についた傷の修復を促したりする機能も備わっています。
それらを主に担うのが「NO(一酸化窒素)」です。
そんな大事なものがよく知られていないのは、「NO」が体内でさまざまな生理機能を担っているとわかったのが1980年代と比較的最近のことだからです。
「NO」の生理機能を発見した、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のルイス・イグナロ博士は、1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。
それだけ画期的な発見だったわけです。
実は、「NO」は自然界にも存在しています。
自動車の排気ガスに含まれ大気汚染の原因となります。
また、石油ストーブなど、なにかを燃やしたときに不完全燃焼を起こすと発生します。
呼吸などから吸い込んだ場合、全身の細胞が酸欠となり、死にいたることも。
自然界にある「NO」は環境や人に有害ですが、人体で生成される「NO」は体を守っているのですから、なんとも不思議なものです。
★NO(エヌオー)=「一酸化窒素」
「血管内皮細胞」から分泌される
血管の筋肉を弛緩させて血管を拡張するなどの機能がある
ちなみに
心臓病の治療薬として有名な「ニトログリセリン」は、「NO」を放出し血管を拡張し、発作の改善に役立つ
「「血管を鍛える」と超健康になる! より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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