脳卒中や心臓発作の「前ぶれ」に注意!
★ 高血圧の人が襲われるのは脳卒中と心筋梗塞
高血圧の人が突然襲われるものはいろいろありますが、いちばん頻度が高いのは
脳卒中と心筋梗塞の発作です。
高血圧の治療というのは、その発作がおきないように未然に防ぐ意味もあるのです
が、完全に防げるわけではありません。
また、高血圧だとわかるのが遅かったり、治療をはじめるタイミングがずれていた
り、高血圧とわかっていても減塩対策も肥満解消もせずにほうっておいた場合も、
発作がおきる場合があります。
★ 前ぶれがなく突然発症することも
高血圧には、特有な自覚症状はありません。
いつ脳卒中や心筋梗塞をおこしても不思議ではないくらいに動脈硬化が進んで
いても、脳や心臓の組織に酸素不足が生じない限り、自覚症状は出てこないのです。
大きな発作がくる前に、小さい発作でも小さい症状でもあればよいのですが、そう
いったことはほとんどありません。
脳卒中の中でも脳出血やくも膜下出血などはいきなり大きな発作がおきて発病するも
のですし、心筋梗塞もなんの前ぶれもなく、突然発症することが半分以上だといいま
すから、気をつけないといけません。
そのためにも、定期的な検診や検査を受けることが大切になってくるのです。
その中で、小さなきざしがあったら、たとえ日常生活に支障をきたしていなくても、
より生活上のさまざまな注意を守ることが大事になります。
もちろん定期的な検診や検査で兆候をつかめる場合もあります。
★ 自覚症状があったらすぐに検診を
脳卒中や心筋梗塞の前ぶれはないといいましたが、下記のような自覚症状が出る場合
もあります。
頭がズキンズキン痛んだり、目まいがおきたり、突然胸が痛くなったり・・・。
高血圧という診断が下っている人で、こういった自覚症状があったら、必ず医師の診
断を受けてください。
降圧薬などで治療をしていてもこういう症状が出たら、診察を受けます。
★ 薬を飲んでいても生活習慣の改善は必要
何度もいいますが、前ぶれ症状が出るまで、血圧の治療をほうっておいては
いけません。
また、薬を飲んでいるからといって生活習慣を改めないのもいけません。
こういった症状は動脈の傷みが極限に達してはじめて出てくるのです。
もっと早期の脳卒中や心筋梗塞の前ぶれはないかというと、これこそが高血圧で
あり、糖尿病であり、高脂血症といったメタボリックシンドロームです。
高血圧治療の原点はここにあります。
高血圧が生活習慣病の原点であるということを忘れずに、くれぐれも脳卒中や心筋梗
塞をおこさないよう気をつけたいものです。
★ こんな症状があったらすぐに診察を!
<脳梗塞の前ぶれ>
・ 目が回る(めまいがする)
・ 舌がもつれる
・ 歩いているとき、突然よろける
・ モノが二重に見える
・ 突然、握っていたおはしやペンを落とす
<脳出血の前ぶれ>
・ ズキンズキンと拍動性の頭痛が起こる
・ 目が疲れやすくなったり、チカチカする
<心筋梗塞の前ぶれ>
・ 突然胸が苦しくなる
(血圧を下げる生活読本より)
【脳梗塞の予防・対策にビタミンB12のサプリメント「リブラ」】
http://www.endokoro.com/