寿命も量より質

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寿命も量より質

健康寿命と平均寿命の差、つまり何らかの健康障害を持ちながら生きている期間をいかに少なくするかが問われている。

すなわち、健康寿命は生活の質を考慮に入れた生存年ということであり、「健康日本21」の理念として目指すところも、人生の質をいかに高め、健康寿命をいかに延伸するかにかかっているように思われる。

特にわが国は、高齢化が急ピッチで進んでいるため、国民の健康状態や疾病構造も大きく変化し、死亡に占める疾病状況を見ると、非感染性の疾病である悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧症といった、いわゆる生活習慣病が増加し、平成17年で死因の60.2%を占めている。

なお、これら生活習慣病は、たとえ生命を奪わない場合でも障害を残し、身体機能や生活の質の低下を招くことが多く、要介護状態に陥るものも増えるなど、生活習慣病の予防は健康寿命の延伸と人生の質(QOL)を高める上で極めて大切なことである。

健康寿命
・あるレベルの健康状態での期待生存年数。あと何年、健康に暮らせるかの指標
・何を健康とするかでさまざまな測定が可能
日常生活活動(ADL)に障害のない生存期間
認知症(痴呆)のない期間
長期ケア施設に入所しない期間
主観的に健康と感じている期間
社会的生活活動に従事している期間

★ 「健康日本21」政策(第3次国民健康づくり運動)
厚生省では平成10年「健康日本21」計画の策定に着手し、2000年から2010年を目標年次とする制作目標、計画の策定が行なわれ、各種施策が取り上げられている。
その理念は、すべての国民が、健康で明るく元気に生活できる社会の実現を図るため、壮年死亡の減少、認知症(痴呆)や寝たきりにならない状態で生活できる期間(健康寿命)の延伸などを目標に、国民の健康づくりを総合的に推進するものである。
                                           「図解食育 より」


元気でイキイキと年を重ねるために!
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