笑いと脳の活性化

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笑いと脳の活性化

「笑う角には福が来る」という諺があるように、笑いというものは人類にのみ共有した非常に大切なものです。動物において「怒り」、「悲しみ」、「喜び」「楽しみ」という感情はありますが、「笑う」ということはなく、人類にのみ与えられたものです。

血液の循環がよくなることは、体にとって非常によいことです。
心臓は、循環ポンプであるわけですから、しっかりと働いてもらう必要があります。
そのためには、気持ちをリラックスさせなければなりません。
よく、心配事があったりすると「心臓によくない」などということがありますが、ある意味重要なことを言っているのかもしれません。
このリラックスのためにも「笑い」は大切な役割を担っていると考えられます。

「笑い」が脳を活性化させ、血流の流れを良くすることが明らかとなってきています。
脳梗塞で入院し、リハビリを続けている患者さんに、落語や漫談を治療の一環として行なっている施設もあります。
開演前は、麻痺など様々な症状があるため患者さんは気だるそうにみえましたが、会場に笑い声が響き、会が終了する頃には皆さんニコニコしており、「楽しかった。体の不自由なことも忘れてしまいますね!」と生き生きした表情で病室に戻っていったという話も聞いています。
生演奏で音楽を聞かせたりすることで、リハビリがうまくいっているところもあるといいます。

笑うことで本当に脳が活性化するのかを調べた報告があります。寄席の前後で脳梗塞などになった人の脳血流を調べてみたところ、「楽しかった」と答えた人では脳の血流が増加していましたが、「面白くなかった」と答えた人では脳血流は変化しないか、あるいはむしろ減少してしまったとのことです。

さらに調べてみると、感性を司る右脳ではなく、論理的なことを行なう左脳の血流が増加していることがわかりました。
さらに、大脳を刺激するだけでなく、記憶の中枢といわれている海馬や、感情をコントロールしている扁桃核という部位の血流が大幅に増加し、活性化されることが明らかになりました。
このように「笑い」は、脳の活性化に大切であり、手軽な「ボケ」の防止と予防と考えられます。

「あなたの心筋梗塞脳梗塞の危険度と予防策 より」
脳梗塞認知症アルツハイマーの予防・対策に・・・http://www.endokoro.jp/