肉を遠ざけると老化が早まる
肉を遠ざけると老化が早まる
日本人はさまざまな工夫を凝らして肉を食べ続けてきました。
とくに戦後になって、肉の消費量が増えたことで体の免疫力も増し、それが長寿を支えてきました。
加えて日本人は魚や野菜も古来、食生活にふんだんに取り入れてきました。
つまり、何でも食べる食生活が、戦後の急激な長寿化をもたらしたということになります。
したがって、こういう考え方ができます。
わたしたちは、わたしたちの食生活に自信を持っていいし、誇りを持っていいのです。
ありとあらゆる魚を食べ、ありとあらゆる肉を食べ、穀類も野菜も食べてきました。
大豆のような植物性タンパク質も十分にとり、漬物や納豆のような発酵食品も満遍なく食べ、海藻類やキノコも食べてきました。
微量物質も不足することなく取り込んできました。
でもどうでしょうか?
60歳を過ぎるころ、あるいは50代でもさまざまな数値を気にし始めるようになると、食卓から肉が遠ざかっていきます。
「たまに食べればいい」とか、「魚のほうが体にいい」と信じるようになり、「いまさらカロリーを増やしても意味がない」と考えるようになります。
いくつになっても元気な人、80代、90代でも活力を失わずに人生を楽しんでいる人が、肉もしっかり食べているということを忘れてしまうのです。
だからではないでしょうか?
たまに肉を食べると「やっぱり美味しいな」とつくづく感じたり、「なんだか元気が出てきたな」とか「少し閉じこもりすぎだったかな」というエネルギーが湧き起こってくるのは。
ほんとうは脳や体が求めていたということですね。
肉を「歳なんだから」という理由で必要以上に遠ざけている生活が、じつは老化を早めていたかもしれないと気がつくチャンスでもあるはずです。
それに何といっても肉は気分を高揚させます。
食事の会話も弾むし、楽しみな計画も浮かんできます。
黙りこくっていつもの野菜や魚料理を食べているときよりも、朗らかな雰囲気になってきます。
そういう明るさが、うつ気分を吹き飛ばしてくれることも忘れないでください。
いま足りないのは肉だと思い出してください。
そしてもう一つ大切なことがあります。
歳をとることによるこころと体の活力の低下は、認知機能や筋力低下をもたらしますが、それにより将来寝たきりになる可能性が高まり、また、介護の必要性が早まります。
それらに待ったをかけるのもタンパク質、すなわち主に肉なのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸とたんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながることにもなります。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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