頭を使っているからといって安心してはいられない

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頭を使っているからといって安心してはいられない

 

人間の機能は使わなければ老化します。

 

特に、年齢を重ねれば重ねるほど老化の速度が早くなることは、ここまででも何度かお話しました。

ですから、思秋期に入ったら、積極的に頭も体も心も動かしていかなくてはなりません。

 

では、難しい仕事をしている人は、常に頭を使っているので安心できるでしょうか。

 

ここに専門性の高い仕事、たとえば設計の仕事についている人がいるとしましょう。

設計は、寸分の違いさえ許されない緊張の連続の難しい仕事です。

 

一見こうした仕事は頭をフル回転させているようなイメージがありますが、どんなに難しい仕事でもそれがルーティンであれば脳は楽をしてしまいます。

 

ルーティンである以上、脳の中でも感情の老化と関係のある前頭葉ではなく、この場合は、計算や図形を扱う頭頂葉しか使いませんから、感情の老化に歯止めをかけることは難しいのです。

 

ですから、専門的な仕事に従事している人ほど、プライベートではまったく違うジャンルのことに挑戦するのが良いでしょう。

 

少し話はそれますが、すぐれたスポーツ選手は、自分の競技以外のスポーツで体を鍛えています。

たとえば、野球選手がスイミングクラブに通ったり、ゴルフ選手が乗馬に挑戦したりします。

 

なぜなら、特定のスポーツでは、決まった筋肉しか使わないため、そればかり練習していると全体のバランスが悪くなってしまうからです。

けれど、違うスポーツを練習に取り入れることでいつもは使わない筋肉が鍛えられ、結果として自分の専門とするスポーツの結果も良くなるというわけです。

 

同じように、日ごろはパソコンの画面を見つめ続けるような仕事の人が、休みの日にはボルダリングを楽しんだり、ゴスぺルコーラスの練習に参加するなどは理想的です。

 

食生活も、頭や体を動かす生活も、偏らずにバランスが必要。

慣れないことをやればやるほど、脳は活性化され、感情の若々しさを保てるのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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