心の病気は、脳の栄養不足が原因

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心の病気は、脳の栄養不足が原因

 

脳を正常に働かせるにもバランスのとれた栄養が欠かせません。

管理栄養士は、血液検査のデータだけでなく、口数の増加や、不穏症状の緩和も栄養状態のバロメーターにしています。

これらの現象と栄養の関係は、管理栄養士たちの間では常識なのです。

 

その事実に着目し、栄養を補うことで、うつ病などの精神疾患を改善している医師が増えはじめています。

けれど残念なことに、日本の医療では、脳と栄養状態の密接な関係についてはまだまだ浸透していないのが現状です。

精神科医に「栄養で精神疾患が治るはずがない」「脳と栄養がどうして関系あるんですか?」と言われたことがあります。

 

摂取した栄養のうち、約2割を脳が使っていますし、脳内神経伝達物質は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸で作られているのですから、「栄養状態が脳の働きと無関係」なんてことは、絶対にありえません!

 

いま、精神科のあいだで問題になっているのが、「多剤併用」です。

精神科の患者さんは、ほかの科の患者さんに比べて、飲んでいる薬の量が多いのです。

長年薬を飲み続けると、身体に負担もかかりますし、副作用か出たり、薬に対して依存状態に陥ってしまうこともあります。

そのため、厚生労働省は、精神薬の処方を減らすように促していますが、症状が改善されなければ、薬はどうしても増やさざるを得ません。

薬の量は増える一方で、症状は改善されづらいため、「精神疾患は治らない」といわれていたり、「再入院するのは当然」だと考えられている現状があります。

 

ところが、精神疾患の患者さんを見ていると、大量のジュースを毎日飲んでいたり、偏食傾向にある方が非常に多いのです。

そんな食生活に目を向けて、栄養状態を改善していくと、薬の種類を変えたり、増やしていないのに症状が軽くなります。

症状が良くなれば、薬の量も減らすことができ、患者さんの身体にかかる負担が軽減します。

 

症状が軽くなったのは、いままで偏っていた栄養が補われ、脳内神経伝達物質が正しく作られるようになったことや、栄養状態が良くなったことで、処方されていた薬の効き目が出やすい本来の身体になったことなどが考えられます。

どちらにしても、栄養状態がいかに脳に大きな影響を与えているかが分かるはずです。

「栄養で人生は変わる より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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