感情を感じる脳は、たくさんの栄養でできている

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感情を感じる脳は、たくさんの栄養でできている

 

人間の「感情」は、どこで感じているのでしょう。

心はどこにあると思いますか?

 

心は胸にあると思う人もいるかもしれませんし、感情は、心のなかにとつぜん沸き上がってくるように思うかもしれません。

でも「心」という臓器はありませんよね。

では、どこで感情を感じているのか。

 

心臓は、漢字で心の臓器と書きますし、英語では、心臓も心も「ハート(heart)」を使いますよね。

ということは心があるのは心臓…?

 

いいえ。

答えは、脳です。

 

脳のなかで、「脳内神経伝達物質」という物質が分泌されて、身体に指令を送ることで、人間は、話す、食べる、走るなど、さまざまな行動を行なうことができます。

この脳内神経伝達物質は、身体を動かすだけではなくて、感情や思考にも大きく作用しています。

人間の思考や感情は、脳内神経伝達物質により伝えられているのです。

 

感情が揺さぶられると、脳内神経伝達物質によって心臓に指令が送られて心拍数が変化します。

だから、「胸がつまる」「胸がどきどきする」「胸がいっぱいになる」ように感じていたんですね。

 

脳内神経伝達物質には、ドーパミンセロトニンGABAなどたくさんの種類があり、分泌される脳内神経伝達物質の種類や量によって、感じる感情が異なってきます。

 

たとえば、「ドーパミン」という脳内神経伝達物質が分泌されるとき、人は、快感や喜びを感じたり、意欲が沸いてきたりします。

また、「セロトニン」は睡眠に関わる脳内神経伝達物質で、分泌されると、安らぎを感じたり、気持ちがおだやかになってリラックスできたりします。

GABA」は、リラックス効果をもたらしたり、興奮を抑えたり、ストレスに対抗したり、自律神経を整える働きがあります。

 

脳内では、このようにさまざまな効果を持った脳内神経伝達物質が、必要なときに、必要なだけ分泌されて、私たちの感情や行動をコントロールしています。

 

脳内神経伝達物質は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸を合成して作られています。

これらの栄養素は、それぞれが協力し合って働いているので、どれかひとつが欠けていても、合成できません。

 

栄養が偏ると脳内神経伝達物質がうまく作られませんから、感情のコントロールにも問題が生じてしまうのです。

 

また、脳自体は、約6割が脂質、残りの4割がタンパク質でできているといわれています。

6割を占めている脂質にもさまざまな種類があり、いくつもの脂質が組み合わさって脳の細胞が作られます。

魚や肉など、食べ物によって含まれている脂質の種類は異なるので、いろいろな食べ物から違った種類の脂質を摂らないと、脳の細胞はうまく作られません。

 

脳を正常に働かせるには、たくさんの種類の栄養素が必要なのです。

「栄養で人生は変わる より」

 

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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。

肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。

 

 つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。

なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。

イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。

このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。

幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。

 

確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。

お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。

 

また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。

動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。

これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。

 

ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。

そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながることにもなります。

 

ビタミンB12について?

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