菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(2)

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菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(2)

 

日本人が発酵食品をたくさん食べていた明治時代の逸話に、面白いエピソードがあります。

明治初期、日本にやってきたドイツ人医師・ベルツは、江戸と日光を行き来する人力車の存在を知って驚愕し、どうすればそんな体力が得られるのかと、車夫に食べているものをたずねました。

すると車夫は、玄米と雑穀、魚の干物、漬物を主食にしているというのです。

そこでベルツは、肉を食べればもっとパワーが出ると考え、穀物の量を減らして、肉を食べさせる実験を行いました。

すると、たった3日で車夫は根を上げてしまいました。

「肉食ではすごく疲れて走れない。今までの食事に戻してくれ」

頼まれたとおり、今までの食事に変えると、車夫は元気を取り戻し、再び駆け出せるようになったそうです。

 

おそらく、当時の日本人は発酵食品をしっかり食べていたおかげで腸内環境が非常に優れており、少量のタンパク質でも身体に栄養が行き渡っていたのでしょう。

逆に、肉食には慣れていなかったために肉の栄養をうまく消化、吸収できなかったのか、はたまた発酵食品と穀物を食べる量が減って、善玉菌や玄米油(ガンマオリザノール)の摂取も減ってしまったのか、肉中心の食事に変えたせいで腸内環境が変わり、栄養をうまく消化、吸収できずに栄養不足になってしまったのではないかと考えられます。

 

現代人は肉食に慣れていますから、肉の栄養素を吸収できないことはもちろんありませんが、腸内環境がいかに身体に影響を及ぼすかは、この話から分かっていただけると思います。

 

さて、腸内環境を整えてくれる善玉菌は、発酵食品の納豆、ぬか漬け、キムチ、みそ、ヨーグルト、チーズ、麹に多く含まれるほか、オクラやモロヘイヤといったねばねば野菜にも豊富に含まれています。

善玉菌には種類が多く、食品によって善玉菌の種類は異なります。

じつは、腸には菌に慣れてしまう性質があります。

たとえば、ヨーグルトを毎日食べ続けると、はじめは調子がよくて快便だったのに、徐々に効果を感じなくなってくるのです。

これは、腸が同じ種類の菌に慣れてしまったために起こる現象です。

腸を活発に働かせ続けるには、いろいろな菌を取り入れ、慣れさせない工夫がポイント。

一種類だけ食べず、納豆もヨーグルトもキムチも……と、いろいろな発酵食品を食べましょう。

 

また、大豆やごぼうなどに含まれているオリゴ糖は善玉菌のえさになるので、善玉菌が活発化するのを促します。

食物繊維には腸内の有害物質を排出する働きがあり、悪玉菌を減らして、善玉菌が増える環境を作ってくれます。

善玉菌そのものを食べるだけでなく、オリゴ糖や食物繊維も取り入れて、腸内環境を総合的に整えるように心がけましょう。

そうすれば、腸脳相関の観点から、腸だけでなく、脳の調子も良くなります。

「栄養で人生は変わる より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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