ありがたや、ありがたやの人
誰にでも嫌いな人はいる。
私にも「いっしょにいると不愉快だ」と思う人はいる。
しかし、そういう人のことでも自分にとってうまく考えることはできる。
私は、イやな人物に出会うと「他山の石」と思うことにしている。
「他山の石」とは、どんなものでも自分を磨く助けになるという意味だ。
他の山でとれた粗悪な石でも、自分が玉(宝石)を磨くときの砥石に使える、ということである。
自分のやっていることには、なかなか気がつかないものだ。
だが、相手の言動で不愉快な思いをすることがあると「自分も気をつけよう」と思う。
「あれはやっちゃいけない」「ああならないほうがいい」と気がつく。
これはありがた。
この、イやな人のおかげで、またひとつやってはいけないことがわかった。
そう思うと、少しは口惜しさが晴れる。
また、その場では負けたような気がしてイやな気分でも、内心、「なんとかあいつをやっつけてやろう」「追い越してやろう」と自分が努力するエネルギーの源泉になる。
まわりがあまりいい人ばかりでは、幸せかもしれないが、満足してしまい、それ以上に発奮しない、ということにもなりうる。
しかし、ありがたいことに、世の中はイやな人間にことかかない。
だから、しょっちゅう発奮することができる。
人間観察の力も養われる。
電車に乗っていても、周囲を観察していると楽しいものだ。
なかにはデーンと足を開いて二人分の座席を独占している人もいる。
「他人様への思いやりが全然ないなあ、あれはよくない」と思う。
ちょっと他人に気をくばる気持ちがあれば、あんなことはできない。
こういう人は自分のことしか頭にないのだろう。
反対に、私の家内などは電車の中で、重そうな荷物を抱えた二十代の若奥さんに「どうぞお座りください」と席をゆずったりしている。
自分の年を忘れている。
これには相手も困ってしまう。
私も以前は席をゆずると、自分がまだ若いという気持ちになって、気分がよかったが、相手への思いやりもその年齢なりに変わってくるものだと気づいた。
あなたの周囲にも、きっと「感じの悪い人」がいるだろう。
その人は、じつは、神様がおつかわしになった悪い見本例である。
毛嫌いせずに「いい人間関係をつくるのに役に立った。ありがたや、ありがたや」とつぶやいてみるといいのである。
「ほがらかに品よく生きる より」
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
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