適度なストレスは、日常生活に必要不可欠

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適度なストレスは、日常生活に必要不可欠

 

セロトニン神経」のほかに、もう一つの「覚醒中枢」であるノルアドレナリン神経」は、体の内外から発せられる身体的ストレスで活性化されます。

 

多くの人は、朝起きるために目覚まし時計を使っているでしょう。

 

これは「聴覚性ストレス刺激」によって脳を覚醒しているのです。

 

あるいは、家族の誰かに揺り動かしてもらって起きるときは「触覚性ストレス刺激」によって脳を覚醒しています。

揺り動かしても起きられないときは「痛みのストレス刺激」を加えてもらえば必ず脳を覚醒させることができます。

 

このように、体の内外から発せられるストレスによって、ノルアドレナリン神経は活性化します。

太陽光と運動によって活性化するセロトニン神経とは、まったく異なります。

 

しかし、ノルアドレナリン神経もセロトニン神経と同じように、夜の睡眠時には活動せず、朝の起床とともに活動を開始し、持続的な働きを行なう、という点は共通しています。

 

ノルアドレナリン神経は、五感(視覚・聴覚・触覚など)を介してストレス性の刺激が与えられると活性化されて、人間の脳の覚醒レベルをさらに高め、集中力や積極性をもたらします。

つまり、ストレスに打ち勝つために脳全体に警報を発し、戦闘態勢をととのえさせるのが、ノルアドレナリン神経の役目です。

 

 

私は、ノルアドレナリン神経は「脳内危機管理センター」だといっています。

 

ノルアドレナリン神経が正常に作動しているおかげで、私たちはさまざまな危機を乗り越えて生命を維持できるのです。

 

たとえば、敵対動物が対峙したときに、両者の動物は目をむき、牙を出し、うなり声を上げ、攻撃行動の態勢をととのえます。

 

人間の場合も同じで、たとえば柔道の選手が、対戦相手を前にして、心臓の鼓動が高まり、緊張した気分になり、体が引き締まるといったような状態です。

 

それを無意識のうちに指令するのが、「脳内危機管理センター」である「ノルアドレナリン神経」です。

 

誰でも、寝覚めのボーッとした状態ではテキパキとした行動はできません。

事前の準備が必要になります。

 

そこで無意識のうちに、軽めの身体的ストレスを自らに与え、そうすることでノルアドレナリン神経を適度に活性化し、頭・心・体をベストコンディションに持っていこうとするのです。

そういう意味で、適度なストレスは、人間が活発な日常生活をするうえで必要なのです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。

 

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