「快眠脳」プログラム2.起きたらすぐに太陽の光を浴びる

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「快眠脳」プログラム2.起きたらすぐに太陽の光を浴びる

 

次のステップは、「ノルアドレナリン」ともう一つの「覚醒中枢」であるセロトニン神経」を活性化させることです。

 

起床したらすぐに、いちばん簡単なセロトニン活性術である「太陽の光を浴びる」行動をしてください。

 

サッとカーテンを開けて太陽の光を浴びれば、覚醒信号が網膜を介して脳幹のセロトニン神経に送られ、セロトニンの分泌が開始されます。

 

 

「太陽の光ではなく、電灯ではダメなの?」と思われるかもしれません。

 

電灯はエジソンによって100年以上前に発明され、太陽の代用として人間生活に恩恵を与えてくれました。

夜でも生活ができるようになり、まさに文明の灯になりました。

 

しかし、電灯の光では、セロトニン神経を活性化させることはできません。

「照度」が足らないのです。

 

これまでの研究で、2500~3000ルクス以上の光の刺激が網膜にあたらなければ、セロトニン神経は活性化されないことがわかっています。

 

太陽光の照度は1万ルクス以上で、電灯の光は通常500ルクス以下なので、けた違いです。

だから、セロトニン神経を活性化させるには、太陽の光が必要なのです。

 

カーテンを開けて、窓辺から太陽光が差し込むようにすることです。

 

簡単でしょう。

 

もっといい方法としては、起床後、外に出て、5分以上、朝日を浴びることです。

 

こうすれば、セロトニン分泌は確実に開始されます。

 

 

ただし、最近、人口の光で高照度を出す装置が開発・発売されています。

LED光によるスタンド型の人工照明です。

その装置を使って調べたところ、セロトニン分泌が起こることがわかりました。

 

北欧など冬になると太陽の恵みを一定期間受けられなくなる地域がありますが、「冬季うつ」といって、この時期にうつ病発症の頻度が高くなることで知られます。

北欧ほど極端ではありませんが、日本でも冬場に日照時間が短くなるので、うつ傾向になる人が増えます。

 

冬場は朝、起きるのがつらくなりますが、その理由には、「日の出の時刻」もあります。

四季を通じて日の出の時刻は変わります。

夏は4~5時、冬は6~7時と最大2時間ほど違いがあります。

 

それなのに私たちの日常生活は、文明の産物である「時計」に従わされています。

起床時間は1年を通じて同じにセットされているのがほとんどでしょう。

その理由は、学校や仕事のタイムテーブルが1年を通して変わらないからです。

 

 

このことは、じつは脳科学的な見地からいうと、由々しき問題です。

 

なぜなら、地球環境下に命をつないできた人間にとって、人間のバイオリズムは太陽によって律せられていて、「時計」のコントロール下にはないからです。

 

そう考えると、冬の朝、起きるのがつらくなるのは当然の生理現象なのです。

 

バイオリズムを整えるという意味では、たとえば冬場の起床時間に太陽の恵みが得られない場合、LED光による人工照明を活用するというのも悪くないかもしれません。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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