「S欠乏脳」-⑥毎日、朝日を15分間浴びよう!

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「S欠乏脳」-⑥毎日、朝日を15分間浴びよう!
 
太陽の光をしっかり浴びたのは、いつのことでしたか?
 
エジソンが電灯を発明して100年以上が経ちました。
24時間営業のコンビニエンスストアにフォミリーレストランなど、昼夜逆転の生活が無理なくできる社会となりました。
 
昼夜逆転はないまでも、太陽の光は女性にとっては悪もの扱い。
シミやそばかすなど、“美肌の大敵”と疎んじられています。
 
しかし元来、自転にともなう太陽の光は、私たちの地球の生命の根源です。
植物にとっては、太陽光そのものがエネルギー源、いわゆる「光合成」という現象です。
 
私たち人間も古は、日が昇ると同時に起床し、田を耕し、魚を獲るなどの活動をし、日が沈むと労働をやめてクールダウンするという、概日リズムの生活を送っていました。
 
そのころは、諸事情で現在より平均寿命は短かったかもしれませんが、人間が心身ともに真の健康を謳歌していたのではないでしょうか。
 
この体調を健康に保つための概日リズムと脳内エネルギーは、密接に関係しています。
 
朝、起床し、カーテンを開けて日光を浴びると同時に、私たちの脳内エネルギーのセロトニンが活性化されます。
セロトニンが活性化すると、睡眠モードから覚醒モードに切り替わるのです。
そして、「さあ、今日も1日、元気にがんばろう」というモードになるのです。
 
日ごろ、この太陽の恵を忘れている現代人。
たまの休日の旅先での朝、自然の中ですがすがしさを感じて元気になるのは、久々に太陽の光を浴びることと関係しているかもしれません。
 
セロトニンは、規則正しいリズム運動などで活性化されます。
毎朝、規則正しく太陽の光を浴びることが重要なのです。
 
セロトニンをもっとも活性化させるためには、セロトニンの燃料となる朝ごはんをしっかり食べて、太陽の光を浴びながら朝の散歩をするのがよいでしょう。
 
セロトニンを活性化させるには、15分も浴びれば十分です。
夏ならもっと短時間でもかまいません。
短時間なら太陽光の紫外線によるお肌の悪影響は気にしなくてもよいでしょう。
 
朝が忙しくて時間がとれなければ、お昼でも効果はあります。
「A欠乏脳」は昼休みに昼寝をおすすめしますが、「S欠乏脳」は昼休みに公園で「日向ぼっこ」です。
 
不思議なことに、セロトニンを活性化できるのは太陽の光のみ。
普通の電灯の光では効果なしです。
夜の盛り場で、ネオンや赤ちょうちんの光を浴びても効果はありませんから、ご注意を。
 
 太陽の光でセロトニンは活性化! 夜のネオンには効果なし
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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