自律神経の乱れは「万病のもと」でもある

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自律神経の乱れは「万病のもと」でもある

 

自律神経のバランスは睡眠不足や不健康な生活、ストレスなどによって簡単に乱れます。

 

例えば、食生活の乱れひとつとっても、まわりまわって自律神経に影響を与えます。

 

わたしたちの身体は、朝、目覚めて朝日を目で感じることで神経伝達ホルモンの分泌が調整され、体内時計がリセットされます。

そこから交感神経と副交感神経の1日のリズムがスタートします。

朝食でエネルギーを蓄え、朝日を受けてセロトニンを分泌し、交感神経のオーダーに応えて身体が活性化していきます。

そのため、朝食を抜いてしまうと、自律神経の1日のリズムはスタートからつまずいてしまいます。

 

そして、ストレス社会の現代では日中に交感神経が急上昇。

一方で、夕方以降になっても副交感神経のレベルは上がらず、自律神経のメリハリがなくなっていくのです。

 

 

また、夜遅く、眠る直前に食事を摂る人の場合、食事によって一時的に交感神経が高まってしまい、睡眠に必要な副交感神経の活動が阻害されて眠りの質が低下します。

 

さらに、本来は寝ているあいだに副交感神経の働きで腸は蠕動運動を活発化し、腸内に残った消化物を排泄する準備を整えますが、その働きも阻害されます。

 

その結果、朝起きても眠気でスッキリせず、お腹の調子も悪いため食欲が湧かず、朝食を抜く生活の原因となります。

 

食事ひとつとっても、1日3食、適切な時間に食べることが自律神経のバランスを保つためには重要です。

 

 

そして、睡眠は心身にとっても神経にとっても大切なメンテナンスタイムです。

 

・肉体の疲労回復

・記憶の整理によるストレスの緩和

・自律神経のズレの調整

 

こうした睡眠中のメンテナンスが阻害されれば、翌日の脳や身体のパフォーマンスははっきりと低下します。

大脳のうち、思考や判断、理性をつかさどる前頭葉の機能が低下し、イライラしやすく冷静さを欠いてしまいます。

 

仕事や生活上のミスが多くなり、体調悪化の不快感も相まって、さらにストレスをため込んでしまいます。

 

 

ストレスは交感神経を一方的に優位にし、心身を興奮状態にします。

 

「頭に血が上る」という言葉のように、ストレスでカッとなったとき、体感的には血流が高まったように感じますが、実際は交感神経の活性化による血管収縮で血圧が高くなっただけ。

むしろ血流は悪化しているのです。

 

 

ストレスが常態化すると高血圧が続き、狭い血管に血を通すことで血管は傷つき、やがて動脈硬化を引き起こします。

また、血管収縮は毛細血管を詰まらせ、細胞は栄養と酸素を受け取れずに壊死していきます。

そして、脳卒中脳梗塞のほか、心疾患や腎疾患などの内臓疾患につながり、全身を蝕んでしまうのです。

 

さらに、交感神経の活性化はインスリンの分泌を抑え、血糖値を高めます。

血液はドロドロになって血流はさらに悪くなり、やがて糖尿病の原因にもなります。

 

 

そして、慢性的なストレス状態は腸内環境にも悪影響を与えます。

交感神経に偏ることで腸の蠕動運動が停滞し、便秘がちとなります。

便がとどまることで腸内に老廃物がたまり、悪玉菌の増加の一因となります。

その結果、免疫力の低下にもつながってしまうのです。

「免疫力が10割 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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