ピカピカ血管を増やすには 2.血管をゆるめる

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ピカピカ血管を増やすには 2.血管をゆるめる

 

二つ目は、「血管をゆるめる」です。

血管を収縮させたり、ゆるめたりする動きに深く関わっているのは自律神経です。

自律神経は心臓の動き、胃腸の動き、呼吸、体温調節、ホルモン分泌などをつかさどっていて、基本的に自分の意志では動かせない「不随意神経」と呼ばれています。

この自律神経をうまくコントロールすることによって、血管をゆるめることができます。

 

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれ、緊張やストレスを感じたときや、エネルギーを出すときに働きます。

このとき毛細血管は収縮し、心拍数や血圧も上昇します。

副交感神経は「休憩と食事の神経」とよばれ、リラックスしているときや寝ているとき、次の活動に備えてエネルギーをたくわえているときに働きます。

このとき毛細血管はゆるみ、心拍数や血圧は下降します。

もうおわかりでしょうか。

血管をゆるめるには、副交感神経が優位になるよううながすことが大切です。

 

毛細血管は交感神経が働いていると、収縮して負荷がかかります。

これは血流の抵抗が増加し、その先にある組織へと流れる血液の量が少なくなっている状態。

体の各細胞に酸素や栄養素を届けるには道がせまくてやりづらいですし、老廃物を回収するのも大変です。

 

血管をゆるめるには、交感神経の働きを弱め、かつ、副交感神経がバランス的に優位に働くようにします。

収縮した血管をゆるめることで、抹消の毛細血管まで開き、血液が体のすみずみまで流れます

細胞とのやりとりがスムーズになり、成長ホルモンやメラトニンといったアンチエイジングホルモンも全身に行きわたり、寝ている間に全身の細胞を修復・再生しやすくなります。

 

また、毛細血管の内皮細胞から生みだされる一酸化窒素(NO)は血管壁を拡張させるように働きます。

すると血圧がさがり、血流の抵抗が減少して血管への負担が減ります。

さらに、一酸化窒素が血液中に放出されると、血栓ができにくくなる効果もあります。

内皮細胞に活躍してもらうためにも、血管をゆるめるのは大切です。

 

遅くまで仕事をしたり、シャワーをさっとあびて冷たいビールを飲んだり、寝る前に布団の中でスマホをさわったり……。

こうした生活では副交感神経が優位にならず、血管がゆるみません。

すると毛細血管は修復・再生されず、ポンコツ血管のまま。

不眠になってしまう可能性もあります。

 

ただし、いつでもリラックスモードで血管がゆるみっぱなしのほうがいいのかというと、そんなことはありません。

ずっと副交感神経が優位だとやる気が起きず、活動量も減ります。

いつもだるくてダラダラしてしまい、内臓もだらけます。

 

大切なのはメリハリです。

人間は、昼間は交感神経優位で活動モード、夜は副交感神経優位でリラックスモードになるよう、サーカディアンリズム(概日リズム/体内時計)でコントロールされています。

そのリズムを乱さずに生活することが、毛細血管にとってはベストです。

 

実は、自律神経も毛細血管をと同じく老化します。

交感神経は比較的パワーを保てるのですが、副交感神経のスイッチが入りにくくなるのです。

男性は30代、女性は40代から副交感神経の働きが落ち、交感神経が過度に優位な状態になりやすいので、夜は副交感神経優位ですごせるよう、暮らし方を意識的に整えていく必要があります。

 

血管をゆるめるには、副交感神経を優位にします。

たとえば、呼吸法、マインドフルネス瞑想、湯船につかる、ストレッチなどがいいでしょう。

このなかでももっとも有効なのは呼吸法です。

自律神経系は不随意神経なので基本的に自分でコントロールできませんが、呼吸を介する方法でのみ、自分でコントロールできるからです。

腹式呼吸で横隔膜を大きく動かすことで、副交感神経のスイッチが入り、リラックスできます。

湯船につかって行うのもいいですね。

「毛細血管を増やして不調をなくす暮らし方 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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