「いつまでも若々しくて元気な人」に学ぼう
医者の仕事は病気を治すことです。
ものすごく単純に言えば、そうなります。
したがって、医者は健康な人の食事も含めた生活習慣を調べることはありません。
ほとんどの場合は、病気の人を診断してその原因とか、治療法を考えます。
健康で長生きしている人を調べて、「なぜこのヒトはこんなに若々しくて元気なのか」という研究はあまりしないのです。
これはまあ、仕方がないといってしまえばそれまでなのですが、わたしたちにとって困ることがあります。
病気にならないためには何に注意をすればいいのかということは教えてくれても、いつまでも元気に、若々しく生きていくためにはどうすればいいのかという、いわば積極的な健康法は教えてくれないのです。
たとえばスポーツでも勉強でも、あるいは仕事でも、わたしたちは「できる人」から学ぼうとします。
「あのやり方を真似してみよう」とか、「ああやればうまくいくんだな」というコツを盗もうとします。
成功している人のノウハウを抽出するというのは、少しも邪道ではないし、むしろ真っ当なやり方です。
もちろんそこで、ミスをしないための心構えとか疲労を蓄積しないためのトレーニング方法といったリスク回避のノウハウを学ぶことも大切でしょう。
健康法でいうなら、塩分を控えるとか脂っこいものは摂りすぎないといったようなことです。
それによって検診の数値は基準内に収まるかもしれませんが、そのことがいつまでも若々しいこころと体を作ってくれるかどうか、それはわかりません。
たとえば高齢になっても元気な人の中には、血圧やコレステロール値が高めの人はいくらでもいるからです。
むしろ、「なぜこの人は元気なのか」をダイレクトに探ったほうが、はるかに現実的で有効な答えが見つかるはずです。
そこで結論から言ってしまいますが、いくつになっても元気な人ほど肉が好きだし、ふだんの食生活にも肉料理が取り入れられているということです。
たとえば100歳を超えるまで現役の医師として活動し続けた日野原重明先生(105歳没)は、週2回の肉料理を楽しんでいました。
そもそも、戦後数年までは世界でもトップレベルの短命国だったのに、肉を食べる食生活に変わってから世界一の長寿国になったという例があります。
言うまでもなく、日本がその国なのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸とたんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながることにもなります。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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