親の認知症の遺伝を心配する前に、15分の散歩の習性を
対象者の脳を精査したのです。
脳灌流の低下とは、脳循環低下のことです。
再々話しているように、脳循環が減ると、脳のすべての機能が低下します。
機能低下した脳に、いくら「ボケるな」と、かけ声をかけても無駄です。
「腹が減っては戦ができない」の原則が働くためです。
逆から見れば、脳灌流(脳循環)低下が認知症の要因であることも証明されたわけですね。
脳組織の断面を肉眼的に観察すると、明るく光るような白色の部分と、白質よりも色が濃く、灰色かがって見える部分に分かれます。
前者が白質で、校舎が灰白質です。
処理された情報は、前頭葉に届けられ、知恵となり理性となって、高度な知的活動に参加するのです。
本題に戻りましょう。
老化や心臓機能の低下によって、脳灌流(脳循環)低下が起きると、脳神経細胞に機能障害や細胞死が発生する。
言い換えれば脳神経細胞が空腹のために満足に働けない、または餓死する。
餓死まで行かなくても、働けないことの影響は、実に大きい。
大脳白質は神経線維が集中している部分だから、ここが血液不足になれば、脳の知的ネットワークがやせ細り、情報伝達の停滞が生じ、知的作業の老化現象が始まる。
認知症の遺伝を調べていくと、意外に救われるような説も現れてきます。
また多くの認知症には、はっきりとした遺伝性は認められない」と否定的です。
さらに加えて、
「確実ではないが、その確率は脳卒中の遺伝率程度だろう。
寿命が80歳を超えるのが現状である。
そうしたなかで、親や親戚に認知症がない人のほうが珍しい。あまり遺伝を気にする必要なし」とも。
さらに、「認知症の遺伝問題はあまり心配しないほうがよろしい。その『心配ない』を実現するためにも、高血圧、糖尿病、血管病・脂質異常、肥満などの危険因子をコントロールすることが重要になる」と言われるのです。
親が認知症だからといって、親を責めるなかれ。
責める前に、15分の散歩習慣でも心がけるほうが得策です。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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