血圧を測る習慣をつける

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血圧を測る習慣をつける

 

普段から血圧を気にしていますか?

 

「年1回の健康診断で血圧を測定するときだけ」という人が、多いのではないでしょうか。

 

高血圧になると心筋梗塞のリスクがあがり、脳卒中や大動脈解離、腎臓病などを引き起こします。

血圧が上がっても、基本的には自覚症状が出ないため、高血圧は「サイレントキラー」といわれています

 

「至適血圧」という、正常な範囲内よりも低めの血圧であれば、将来高血圧になるリスクが低いと考えられます。

上の血圧の値が120mmHg以下、または下の血圧の値が80mmHg(以下単位省略)以下の状態のことです。

 

実は、この至適血圧から少し外れただけ、つまり、上の血圧が120~140、下の血圧が80~90の場合でも、男性では心筋梗塞のリスクが5~6倍に跳ね上がります

 

上の血圧が10上がる毎に、リスクは1.2~1.4倍上昇し、180以上になると男性の場合、さらに約3~4倍にもなります。

 

とはいえ、実際に至適血圧の人は少なく、40歳以上の平均的な血圧は、上が130~150、下が80~90です。

運動不足、塩分のとりすぎや飲酒などの生活習慣でも変動します。

そのため、血糖値やコレステロールなどに比べると、血圧は生活習慣の改善などによって、薬に頼らずコントロールしやすいように思います。

 

他の危険因子にもよりますが、血圧はせめて上は140、下は90以下を目指しましょう

 

健康診断で高血圧(上が140、下が90以上)や正常高値血圧(上が130、下が85以上)と診断されたら、まず1~2週間くらい、もしくはそれに近い日数の間、連続して血圧を測ることです。

そのデータを持って医療機関を受診すると、対応がスムーズになります。

 

血圧の上昇によるリスクは、どの年代でも同じです。

 

高齢になれば血圧が高くてもよいという意見に私は反対です。

ただ、実際に患者さんを診ていて感じるのは、高齢になればなるほど血圧を下げるのが難しく、1日の血圧の変化も大きくなるということです。

そのため、高齢の方の場合、目標値を低めに設定しているに過ぎないのだと思います。

 

 

特に高齢の患者さんは血圧の変動が大きくなります。

そのため、複数回測り、その平均で最終的に判断することになります。

 

朝方に血圧が高いなどの特徴がある人は、朝方と夕方の2回測りましょう。

もしくは日を変えて、朝、昼、夕方というように時間帯を変えて測ると、より管理がしやすくなります。

 

病院やクリニックでは、まずほかの危険因子と照らし合わせて、血圧の目標値を決めます。

そして、次のように、食事や運動などの生活習慣を変えていきます。

 

 

・野菜(トマト、ニンジン、エシャロット、セロリ、サヤエンドウ、ビートルート、ホウレンソウ、サラダナ、シュンギクチンゲンサイなど350グラム)

・魚(週5回以上、魚の種類はあまり関係ない)

・大豆食品(毎日、特に発酵性大豆食品である納豆や味噌)

・ダークチョコレートやココア(毎日少量)

・減塩(1日6グラム未満)

・ダイエット(4キロ以上)

・運動(1週間に60分以上)

・節酒(1日にアルコール換算40グラム未満)

 

 

これらのうちの1つ実行すると、2~10、組み合わせれば、20~30血圧が下がります

 

喫煙、高コレステロール血症、高血糖、肥満など、高血圧以外の危険因子があると、リスクは相乗的に上がります。

血圧だけでなく、他の項目でも健康診断に引っかかった人は、積極的に血圧を下げる必要があるのです。

 

「『血流』をよくする 最高の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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