Step5身体と脳の健康を保つために…
○成功脳の人は
身体を動かすための時間をつくる
×ざんねん脳の人は
時間があるときだけ身体を動かす
脳にとって健康で快適な環境づくりが重要なことはいうまでもありません。
健康のためにどのような食事や運動を心がけるかは、ほかの専門家の書かれたものを読んでいただくとして、「成功脳のつくりかた」という点から、とくに運動を習慣とすることの利点を解説します。
ふだん仕事や勉強で使う脳番地とは別の運動系が働くという利点があります。
しかし、それだけではなく、身体を動かすことには見過ごせない利点が3つあります。
■身体を動かすことの3つの利点
ひとつめは、自分が動きながら情報を得る能力を伸ばせることです。
スポーツで結果を出すためには、「周りの状況を察知する」「見て盗む」「まず行動する」「身体で覚える」という非言語情報の処理が欠かせません。
とくにチームの競技でてあれば、複雑な人間関係をまとめ上げ、不確実なことの連続である試合展開を読み、自分の置かれた状況と役割を分析していかなければならないからです。
スポーツのようにダイナミックな脳の使いかたは、動かずにネットから情報を得られる現代ではとりわけ重要になっています。
不測の事態に対しての臨機応変な問題解決能力は、座学だけでは身につけられないのです。
運動部出身の人、いわゆる体育会系がなぜ企業側に好まれ、比較的成功しやすいかというと、スポーツを通じて「成功脳」が育てられているからなのです。
2つめは、運動をするとおのずと日々の「振り返り」をすることになります。
自分のやったことを客観的に振り返ることは、脳の成長にとって非常に重要です。
たとえば私が陸上競技をしていたときには、トレーニングで砂浜を走っていました。
土のグラウンドよりも負荷がかかって足腰が鍛えられるという効用もありましたが、それよりも、砂浜に刻んだ足跡を振り返りながら見て、自分の走りかたを分析するためでした。
少しでも速く走れるようになりたかったので、歩幅の変化や足の向きをチェックしていたのです。
スポーツに打ち込んでいると、自分のプレーや状態を振り返る機会が増えますから、脳を伸ばすことができるのです。
そして3つめは、運動系脳番地は脳のど真ん中にヘアバンド状に位置しているので、他のさまざまな機能の脳番地と結びつきやすいことです。
身体を動かそうとすれば、単純に運動系脳番地だけを使っているわけではないのです。
「1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」 より」
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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