<第2章>「辛い」「酸っぱい」「苦い」をとる
《「嫌なもの反射」により免疫力が上がる》
一般的に「刺激物」といわれる、辛さ、酸っぱさ、苦さが強い食べ物。
あまりに強烈だと食べることもできませんが、適度な刺激であれば、美味しさにつながります。
好き嫌いはあるものの、「今日はとても辛いものが食べたい」というような気持ちは、誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。
その、刺激物を食べたいという気持ち、実は体がスッキリしたいと訴えているのかもしれません。
なぜなら、刺激物は体にとってよいデトックス効果をもたらすからです。
刺激物が体に入ると、体内では「嫌なものが入った」と認識し、排出しようとします。
酸っぱいものを食べて唾液が多く出たり、辛いものを食べて体がほてったりするのはその「嫌なもの反射」によるものです。
この「嫌なもの反射」が起こると、副交感神経が優位になり、体がリラックスしてきます。
そして、体温が上がり、免疫力もアップするという仕組みです。
そのような効果の他にも、苦いものであれば、体のほてりをとって夏バテを防ぐ効果があったり、酸っぱいものは、疲労回復や食欲増進の効果があります。
また、辛いものは体を内側から温める効果があるので、冷え性の対策にもなります。
ただし、食べすぎると胃腸に負担がかかってしまうので、その点は注意しましょう。
刺激物は体にとってデトックス効果あり
- 「辛い」「すっぱい」「苦い」などの刺激物を食べる
- 早く外に出したいと、胃腸の動きが活発になる
- 副交感神経が優位になり、体の緊張が緩まる
- リラックスし、その結果免疫力がアップする
レモンや梅干しなどの酸味の強いもの、四川料理や韓国料理など辛味の強いもの、ゴーヤーなどの苦味のあるものなどは、体にとってよいデトックス効果が期待される。
ストレスを感じたときなどにもリラックス効果があるので効果的だ。
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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