<第2章>お腹いっぱい食べるのは逆効果
《長生きの秘訣は腹八分目》
むかしから「腹八分目に医者いらず」といわれます。
好きなものを好きなだけ食べられる環境となり、ついつい満腹になるまで食べてしまう人も多いでしょう。
しかし、お腹いっぱいと感じているときは、脳の満腹中枢が血糖値の上昇を感知し、「これ以上食べる必要はない」と体に伝えている状態なのです。
それを超えて食べすぎてしまうと、肥満や自律神経の不調につながります。
つねに満腹の状態が続き、血糖値が高くなると、糖尿病などの生活習慣病の危険も増加します。
そして、そのような状態になると、免疫機能が十分働かず、免疫力が低下してしまうのです。
健康で長生きするためには、つねに腹八分目を意識して食事をしましょう。
朝食と昼食の間は5時間以上あけ、寝る3時間前までには夕食を終えるのが、免疫力を上げる秘訣です。
また、食事のときには、メニュー選びも大切です。
ラーメンやコンビニ弁当を食べるよりは、お店で定食を食べるほうが健康的です。
そのときに気をつけたいのはご飯の量。
いくら健康的なおかずを選んでも、ご飯が多ければ、血糖値の急激な上昇を招き、免疫力は低下してしまいます。
定食でのご飯は半ライスにし、食べ足りない分は、サラダなどの野菜で補うのがよいでしょう。
「いつも満腹」は免疫力が低下する
◆食事の時間をあける
朝7時 朝食
↓ 5時間以上あける
昼12時 昼食
理想の食生活は、お腹が空いた状態で食べること。
そのためにも、胃の中をからっぽにする時間として、5時間は間をあけるべき。
朝と昼は少なめにし、夕食は腹八分目を意識する。
寝る3時間前までには夕食を終えるようにする。
◆腹八分目を意識して食事をする
健康的な食事にするには、メニュー選びも重要。
カツ丼とそばのセットや、ラーメンと半チャーハンのセットなどの定番ものは、ボリュームがありすぎて糖質もオーバー。
野菜や冷奴などのついた定食が理想的。
ご飯もできれば控えめに。
「免疫力の話 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!