メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ!

メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ!

 

メラトニンがきちんと分泌されれば、ぐっすり眠れるだけでなく、老化や生活習慣病を防ぐことができるという大きな利点があります。

メラトニンが出ている眠りとそうでない眠りには、大きな違いがあるのです。

 

「でも、朝型でも夜型でも、睡眠時間を確保していればいいんでしょう?」

 

いいえ、そうではありません。

睡眠という行為は、単に肉体的な疲れをとるためのものではありません。

眠ることによって、私たちは傷ついた細胞の修復や再生というメンテナンス活動と、記憶の整理という作業をおこなっているのです。

 

だからこそ、メラトニンがたっぷり分泌される午前0時から2時を含むように眠ることが大切なのです。

 

そうした作業は、体の働きを最小限にとどめている睡眠状態でしか、実施することができません。

睡眠が満足にとれないと体のメンテナンスが滞り、免疫力が低下して病気になりやすくなってしまうわけです。

 

メンテナンス作業のなかでも重要なものの1つは、活性酸素の除去です。

 

活性酸素とは、人間が何らかの活動をした後に発生する物質のことで、これが体内に蓄積していくと、細胞を傷つけてアルツハイマー認知症パーキンソン病の原因となったり、さまざまな生活習慣病や老化の原因になってしまいます。

 

たとえてみれば、ものが燃えたときに炎とともに出る煙のようなものです。

その煙はいろいろな障害の原因になりうるわけです。

 

ところが。メラトニンにはそうした活性酸素を除去する働き(抗酸化作用)があることがわかってきました。

つまり、メラトニンが分泌されるということは、単に脳と体を休ませるだけでなく、活性酸素の除去という重要な働きにも関与しているわけです。

 

しかし、現代社会では夜型の人が増えて、なかには明け方になってから寝入る人も少なくありません。

これはメラトニンが分泌されない睡眠であり、言い換えると活性酸素を除去しない睡眠をとっていることになります。

 

そんな睡眠を続けていけばどうなるか。

それは容易に想像がつくでしょう。

どんどん老化が進むと同時に、生活習慣病も進行してしまうのです。

 

もうひとつ、メラトニンには免疫細胞を強める働きがあるということが免疫学の分野で知られています。

免疫細胞の1つであるリンパ球にはメラトニン受容体が存在しており、リンパ球のT細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞などを活性化することで、がんやウイルスによる感染症などを防ぐことができるのです。

 

もともと、夜というのは自律神経のうち副交感神経が優位な時間帯であり、免疫細胞の活動レベルが上がる好ましい状況にあります。

ですから、メラトニンがしっかりと分泌されて質のよい睡眠がとれれば、免疫系にとってもよい効果をもたらすわけです。

 

ところが、ストレスがたまっていて、夜になっても交感神経が優位なままでいると、免疫細胞が十分に働くことができず、病気を予防するという面でも好ましくありません。

 

つまり、しっかりメラトニンが出る状況というのは、活性酸素の除去、免疫系の働きという側面から見ても、私たちの体にとっていい方向に作用するのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。

この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。

しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。

吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。

また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/