<第3章>夕食後の軽い運動パワー
《食後30分~1時間に軽い運動を》
手軽な運動のひとつとしてウォーキングとその効果をご紹介しましたが、ただただ毎日歩けばいいというわけではないんです。
1日の生活の中でも体を動かすのにベストな時間帯、「ゴールデンタイム」というものがあり、それに合わせて運動をすることで、普通にやる以上のプラスアルファの効果を得ることができるのです。
この「ゴールデンタイム」といわれるのが、夕食後30分~1時間の約30分間。
大事なのは「夕食後」というところで、このタイミングに軽く運動をすることで、食事で摂取した糖質をエネルギーとして消費し、急激な血糖値の上昇を抑えることができます。
また、就寝前に軽く体を動かすことはストレス発散にもなり、運動後の適度な疲労感と体温上昇で睡眠の質を高める効果もあるといわれています。
成人男性の場合、通勤など生活での移動も含め、1日の平均歩数は約7000歩といわれていますので、理想の歩数には2~3000歩ほど不足しています。
この足りない分を夕食後の軽いウォーキングなどで補うようにすれば、1日に必要な運動量を確保でき、同時にストレスによる免疫力の低下も防ぐことができて、まさに一石二鳥というわけです。
夕食後の30分、ぜひ有効活用してみてください。
食後の有酸素運動で健康維持
1.睡眠の質が向上
体温が上がると免疫力もアップ
2.血糖値の上昇を抑える
糖質をエネルギーに変換
3.自律神経の乱れを整える
体を動かしてストレスを発散
自律神経を整える
足踏み運動でもOK
運動をする時間がとれないときは、家事をしながらでもできる足踏み運動がオススメ。
食後に20分ほど足踏みをするだけでウォーキングと同等のカロリーを消費できる。
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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