<第1章>そもそも自律神経ってどんなもの?

<第1章>そもそも自律神経ってどんなもの?

 

《血液の流れや内臓の動きを司る》

 

「自律神経」の役割について解説するまえに、まずは「神経」とは何かについて確認をしておきましょう。

神経は脳と体の各器官が互いに情報を伝え合う“道”のようなもの。

体の内側、外側からの各器官へと送られ、様々な動きや反応を引き起こします。

私たちが痛みを感じるのも、埃っぽい場所でくしゃみが出るのも、情報が神経という道を通って伝わり合っている証拠なのです。

 

情報を伝える神経は大きく2つに分けられます。

脳から脊髄へとつながる「中枢神経」と、そこから全身の隅々へと伸びる「末梢神経」です。さらに末梢神経は「体性神経」と「自律神経」とに分けられます。

性神経には感覚を伝える「知覚神経」と、手足などの筋肉を動かす「運動神経」があります。

一方の自律神経は、内臓の働きや血液の流れなど、生命を維持するための機能を司っています。

 

自律神経は自分の意思でコントロールすることができません

心臓を動かして血液を全身へと送る、呼吸をする、食べ物を消化し栄養素を吸収する、暑いときに汗を出し、寒いときに体を震えさせて体温調節をする――これらはすべて自律神経の働きによって制御されているものです。

起きているときも、眠っているときも、私たちの意思に関係なく、体の機能を維持するために自律神経は24時間休みなく働き続けているのです

 

 

自律神経の位置づけ

 

◆中枢神経(脳とそれにつながって腰まで伸びる神経の束である脊髄の総称)

 

◆末梢神経(中枢神経から全身に網目のように張り巡らされている神経)

 

  自律神経(意思でコントロール不可能)

  ・交感神経

  ・副交感神経

 

  体性神(意思でコントロール可能)

  ・運動神経

   (手足の筋肉を動かす指令を脳から届ける)

  ・知覚神経

   (痛い、熱いなどの感覚を脳に伝える)

 

 

自律神経は自分の意思でコントロールできない

 

24時間フル稼働

寝ているときでも絶えず働き続ける

 

自律神経は自分の意思でコントロールしなくても24時間365日稼働しているため、睡眠中にも呼吸を続けられたり、体温を約36度に保ち続けられたりするのです。

「自律神経の話 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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